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出前館『お店価格』時代の採算設計: 店頭価格のまま利益を残す実務ガイド

店頭と同額で売る流れが広がる中、デリバリーで利益を残す価格設計を解説。手数料・包材・決済コストを含めた計算式と実例付き。

公開 2026年2月14日
出前館お店価格Uber Eatsデリバリー原価計算価格設定日本
目次

「店頭より高いのはなぜ?」

デリバリー価格の話題で、いま日本の飲食店が一番ぶつかる質問です。実際、Yahoo知恵袋でも価格差やサービス料の疑問が繰り返し投稿されています。

2026年2月1日から、出前館の「お店価格で、出前館」は1都3県で6,000店舗超に拡大。店頭同額の流れは、今後さらに強くなる可能性があります。

先に結論

  • 価格を触れないなら、メニュー設計を触る
  • 手数料は「契約率」ではなく「実効率」で見る
  • 単品勝負より、セットと最低注文金額で守る
  • 採算は週次で再計算する

なぜ今、採算が崩れやすいのか

日本のキャッシュレス決済比率は2024年で42.8%。売上の半分近くが、決済手数料の影響を受ける時代です。

そこにデリバリーのチャネルコストが重なると、店頭では利益が出るメニューでも、アプリ注文では赤字に転ぶことが起きます。

計算はこの2式で十分

デリバリー変動費 = 食材 + 包材 + 追加オペ工数 + 決済コスト + チャネルコスト + プロモ負担

必要売価 = デリバリー変動費 ÷ (1 - 目標利益率)

ポイントは、店頭原価をそのまま流用しないことです。包材と追加オペ工数を別枠で入れるだけで、判断精度が一段上がります。

実例: 唐揚げ弁当(店頭980円)

前提(1食あたり):

  • 食材: 410円
  • 包材: 95円
  • 追加オペ工数: 60円
  • 決済コスト: 20円
  • チャネルコスト: 220円
  • プロモ負担: 40円
デリバリー変動費 = 845円

目標利益率を12%に置くと:

必要売価 = 845 ÷ (1 - 0.12) = 960円

このケースは一見成立していますが、ロスや返金が重なるとすぐ崩れます。実務では安全側に寄せて、最低でも+5%のバッファを置く店が多いです。

価格を動かしにくい店の実務解

1. 単品を守り、利益はセットで作る

店頭人気の単品は価格感度が高いので、無理に上げると反応が悪くなります。代わりに、原価率の低い副菜やドリンクを組み合わせたセットを主導します。

2. 包材を「見た目」より「原価率」で選ぶ

包材は1個20円の差でも、1日200件なら月12万円の差です。漏れ対策とコストのバランスを、月次で見直してください。

3. 最低注文金額で低単価赤字を止める

低単価帯の注文ほど、手数料と包材の負担が重くなります。最低注文金額やセット推奨を入れるだけで、実効粗利は改善します。

お客さま向け表示テンプレ

店頭価格と同額でご提供しています。
配達品質を保つため、一部メニューはセット内容を調整しています。

長い説明は逆効果です。短く、事実だけを出す方が伝わります。

いまやること

  • 上位10メニューのデリバリー変動費を再計算
  • 包材コストをSKU単位で棚卸し
  • 最低注文金額とセット導線を見直し
  • 週次でチャネル別粗利を確認

参考

よくある質問

店頭価格とデリバリー価格を同じにすると厳しいですか?

条件次第ですが、包材・手数料・決済コストを足すと粗利が一気に薄くなる店は多いです。先に採算ラインを計算しておくのが安全です。

Uber Eatsの手数料はどのくらいですか?

日本の公開料金ページでは、Uber配達35%、自社配達15%、お持ち帰り12%が案内されています。実際の契約条件は店舗ごとに確認が必要です。

価格を変えられないときの対策は?

単品を守るより、セット構成・包材・最低注文金額で粗利を作る方が現場では機能しやすいです。

お客さまへの説明はどう書けばいいですか?

『店頭と同価格で提供しています。配達品質維持のため一部メニュー構成を調整しています』のように短く明確に伝えるのが有効です。

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