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団子屋の原価ガイド——1本35円の団子、たれで10円変わると月2万円消える

団子1本の原価を生地・たれ・串・包材に分解。1個3gの大きさブレで月1.5万円、みたらしたれの量ブレで月2万円の差が出る理由と、サイズ標準化、たれの計量、冷凍ストックによるロス削減まで、個人経営の団子屋向けにまとめました。

更新 2026年2月18日
団子原価計算和菓子価格設定テイクアウト飲食店 原価
目次

団子は1本120〜180円。飲食店のメニューとしては安い部類です。

でもこの「安い」が落とし穴。1本あたりの利益が小さいからこそ、ちょっとしたブレが積み重なると月に数万円の差になります。

団子1個の重さが25gか28gか——たった3gの差。でも1本3個なら9g。1日200本 × 25日で45kgの原材料差。金額にすると月に数万円

単価の低い商品ほど、g管理の精度が利益を左右します。

先に結論

  • 団子のサイズは1個25gで固定。 3gブレると月4.5万円の差
  • みたらしたれはレードルで固定。 10ml多いだけで月1.5万円
  • 串・包材は必ず原価に含める。 1本5〜8円 × 200本/日 = 月に25,000〜40,000円
  • 冷凍ストックで廃棄ロスを3%以下にする

団子1本の原価を分解する

例:みたらし団子1本(税抜売価150円)

項目原価
団子生地(上新粉+白玉粉)75g(3個×25g)18円
みたらしたれ15ml5円
1本2円
包材(個包装)1セット5円
合計30円

原価率:30 ÷ 150 = 20.0%

原価率だけ見れば優秀です。でも1本の粗利は120円。この120円を確保するために、gの管理が生命線になります。

団子サイズの標準化

サイズブレの影響

団子1個の重量1本(3個)の生地原価25gとの差月間差額(200本/日)
22g16円▲2円▲10,000円
25g18円
28g20円+2円+10,000円
30g22円+4円+20,000円

3g多いだけで月1万円。 スタッフが「ちょっと大きめ」に丸めると30gを超えるのは簡単です。

対策

  1. 計量して丸める。 生地を75gずつ切り分け→3等分して丸める
  2. 型を使う。 団子用の型があれば均一なサイズが出せる
  3. 仕込み段階で全量を分けておく。 生地1kg→13〜14本分。先に分けておけば忙しい時間帯もブレない

たれの種類別原価

たれ15mlの原価特徴
みたらし(砂糖+醤油+片栗粉)5円最も安い。量でブレやすい
あんこ(こしあん)15円高い。1本12g前後で管理
きなこ+砂糖4円安い。計量しやすい
磯辺(醤油+海苔)8円海苔のロスに注意
ごまだれ7円すりごま代がかさむ

あんこ団子は他の2〜3倍の原価。 売値を同じにしていると、あんこ団子が売れるほど利益率が下がります。

たれの量ブレの影響(みたらし)

たれ量1本原価15mlとの差月間差額
10ml3円▲2円▲10,000円
15ml5円
25ml8円+3円+15,000円

対策: 小さいレードル(15ml)を使って1杯=1本分に固定する。お玉ですくうと倍量かかることもあります。

包材は原価の一部

テイクアウトが主力の団子屋は、包材費を見落としがちです。

包材1本あたり
個包装フィルム2円
紙皿3円
持ち帰り袋3円
合計5〜8円

200本/日なら月に25,000〜40,000円。原価の一部として必ず含めてください。

廃棄ロスの管理——冷凍が最強

団子は消費期限が当日〜翌日。でも冷凍保存が可能な数少ない和菓子でもあります。

冷凍ストックのメリット

  • 当日分だけ解凍 → 廃棄がほぼゼロ
  • ピーク時の追加在庫 → 機会損失も防げる
  • 仕込みをまとめて行える → 人件費の効率化

冷凍のやり方

  1. 串に刺した状態でバットに並べ、急速冷凍
  2. 凍ったらジップロックにまとめて保管(1ヶ月OK)
  3. 販売当日に自然解凍(2〜3時間)→ 焼く or たれをかける

廃棄率を10%→3%に下げるだけで、月間7,000本の店なら原価で月に14,700円の改善。

今週やること

  • 団子1個の重量を25gに固定し、計量の仕組みを作る
  • みたらしたれの量を15mlレードルで固定する
  • あんこ団子の売値を他のたれより+20〜30円にする
  • 包材コストを計上して、1本あたりの原価に含める
  • 冷凍ストック体制を作る(当日解凍分だけ出す)

関連ガイド

出典


団子の生地・たれ・包材の原価を登録すれば、1本の利益がすぐ見えます。KitchenCost を使ってみてください。

よくある質問

団子の原価で一番影響が大きいのは?

団子1個のサイズ(重量)とたれの量です。団子1個が25gと28gでは1本(3個)で9円の差。1日200本売る店なら月に45,000円の差になります。計量して丸めるか、型を使うのが基本です。

みたらしは原価が高い?

砂糖と醤油自体は安いですが、たれの量が多いと原価が上がります。みたらしたれ10gで約3円、20gなら6円。1本の差は小さくても、200本/日で月に15,000円の差。レードルで固定するだけで済みます。

冷凍保管は原価に影響する?

廃棄ロスが大幅に減るので、実質原価を下げられます。団子は冷凍→自然解凍で品質を維持できます。当日分だけ解凍すれば、廃棄率を3%以下に抑えられます。

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