団子は1本120〜180円。飲食店のメニューとしては安い部類です。
でもこの「安い」が落とし穴。1本あたりの利益が小さいからこそ、ちょっとしたブレが積み重なると月に数万円の差になります。
団子1個の重さが25gか28gか——たった3gの差。でも1本3個なら9g。1日200本 × 25日で45kgの原材料差。金額にすると月に数万円。
単価の低い商品ほど、g管理の精度が利益を左右します。
先に結論
- 団子のサイズは1個25gで固定。 3gブレると月4.5万円の差
- みたらしたれはレードルで固定。 10ml多いだけで月1.5万円
- 串・包材は必ず原価に含める。 1本5〜8円 × 200本/日 = 月に25,000〜40,000円
- 冷凍ストックで廃棄ロスを3%以下にする
団子1本の原価を分解する
例:みたらし団子1本(税抜売価150円)
| 項目 | 量 | 原価 |
|---|---|---|
| 団子生地(上新粉+白玉粉) | 75g(3個×25g) | 18円 |
| みたらしたれ | 15ml | 5円 |
| 串 | 1本 | 2円 |
| 包材(個包装) | 1セット | 5円 |
| 合計 | 30円 |
原価率:30 ÷ 150 = 20.0%
原価率だけ見れば優秀です。でも1本の粗利は120円。この120円を確保するために、gの管理が生命線になります。
団子サイズの標準化
サイズブレの影響
| 団子1個の重量 | 1本(3個)の生地原価 | 25gとの差 | 月間差額(200本/日) |
|---|---|---|---|
| 22g | 16円 | ▲2円 | ▲10,000円 |
| 25g | 18円 | — | — |
| 28g | 20円 | +2円 | +10,000円 |
| 30g | 22円 | +4円 | +20,000円 |
3g多いだけで月1万円。 スタッフが「ちょっと大きめ」に丸めると30gを超えるのは簡単です。
対策
- 計量して丸める。 生地を75gずつ切り分け→3等分して丸める
- 型を使う。 団子用の型があれば均一なサイズが出せる
- 仕込み段階で全量を分けておく。 生地1kg→13〜14本分。先に分けておけば忙しい時間帯もブレない
たれの種類別原価
| たれ | 15mlの原価 | 特徴 |
|---|---|---|
| みたらし(砂糖+醤油+片栗粉) | 5円 | 最も安い。量でブレやすい |
| あんこ(こしあん) | 15円 | 高い。1本12g前後で管理 |
| きなこ+砂糖 | 4円 | 安い。計量しやすい |
| 磯辺(醤油+海苔) | 8円 | 海苔のロスに注意 |
| ごまだれ | 7円 | すりごま代がかさむ |
あんこ団子は他の2〜3倍の原価。 売値を同じにしていると、あんこ団子が売れるほど利益率が下がります。
たれの量ブレの影響(みたらし)
| たれ量 | 1本原価 | 15mlとの差 | 月間差額 |
|---|---|---|---|
| 10ml | 3円 | ▲2円 | ▲10,000円 |
| 15ml | 5円 | — | — |
| 25ml | 8円 | +3円 | +15,000円 |
対策: 小さいレードル(15ml)を使って1杯=1本分に固定する。お玉ですくうと倍量かかることもあります。
包材は原価の一部
テイクアウトが主力の団子屋は、包材費を見落としがちです。
| 包材 | 1本あたり |
|---|---|
| 個包装フィルム | 2円 |
| 紙皿 | 3円 |
| 持ち帰り袋 | 3円 |
| 合計 | 5〜8円 |
200本/日なら月に25,000〜40,000円。原価の一部として必ず含めてください。
廃棄ロスの管理——冷凍が最強
団子は消費期限が当日〜翌日。でも冷凍保存が可能な数少ない和菓子でもあります。
冷凍ストックのメリット
- 当日分だけ解凍 → 廃棄がほぼゼロ
- ピーク時の追加在庫 → 機会損失も防げる
- 仕込みをまとめて行える → 人件費の効率化
冷凍のやり方
- 串に刺した状態でバットに並べ、急速冷凍
- 凍ったらジップロックにまとめて保管(1ヶ月OK)
- 販売当日に自然解凍(2〜3時間)→ 焼く or たれをかける
廃棄率を10%→3%に下げるだけで、月間7,000本の店なら原価で月に14,700円の改善。
今週やること
- 団子1個の重量を25gに固定し、計量の仕組みを作る
- みたらしたれの量を15mlレードルで固定する
- あんこ団子の売値を他のたれより+20〜30円にする
- 包材コストを計上して、1本あたりの原価に含める
- 冷凍ストック体制を作る(当日解凍分だけ出す)
関連ガイド
出典
団子の生地・たれ・包材の原価を登録すれば、1本の利益がすぐ見えます。KitchenCost を使ってみてください。