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シュークリーム専門店の原価管理|カスタード10g増で原価率が跳ねる

シュークリームの原価はカスタード量と生地の歩留まりで決まる。充填量の標準化と焼成ロスの管理方法を整理。

更新 2026年2月18日
シュークリーム原価計算スイーツベーカリー価格設定日本
目次

シュークリーム売り場で、お客さんが手に取るのは「クリームがたっぷり入っていそうな」1個。「うちはクリームの量で勝負する」——その気持ちはわかります。

でも、カスタードが10g増えるだけで原価は約13円上がります。月3,000個なら3万9千円。「たっぷり」を売りにしたいなら、その分を価格に反映しないと、売れるほど利益が減る構造になります。

先に結論

  • 原価の中心はカスタード量(全体原価の45〜50%を占める)
  • 生地の歩留まり(焼成ロス)が悪いと利益が消える
  • サイズ別に価格帯を分けると安定する
  • クリームの重量管理が最優先

基本の計算式

シュークリーム原価 = 生地 + カスタード + 生クリーム + 砂糖 + 包材 + ロス
原価率 = シュークリーム原価 ÷ 税抜価格

まず決めるべき基準

この4つが決まっていないと、作るたびに原価がブレます。

  • 生地1個あたりの絞り重量(g)
  • カスタード量(g)
  • 生クリーム量(g)
  • 焼成ロス率(何個に1個が不良になるか)

原価例:標準サイズ(税抜320円想定)

項目原価
シュー生地1個45円
カスタード60g80円
生クリーム15g30円
砂糖・バニラ1食分8円
包材1食分12円
合計175円

税抜320円で原価率54.7%。これは赤字ラインです。

この原価で利益を出すなら、税抜440円(原価率39.8%)以上に売価を上げるか、カスタード量を50gに抑えて原価を162円に下げる必要があります。


利益を守るポイント

  1. クリームは必ず計量して充填する(「感覚で注入」は原価ブレの最大原因)
  2. 焼成ムラを減らして歩留まりを上げる(オーブンの温度校正、天板の位置ローテーション)
  3. 「増量タイプ」「ダブルクリーム」は別価格帯で設計する
  4. 生地ロスが多い日はその日の販売数を抑え、ロスが利益を食い尽くさないようにする

コスト環境

2025年の消費者物価指数では食料が前年比**+6.8%**上昇。卵・乳製品は変動が大きいので、月次で仕入れ価格をチェックし、原価表を更新してください。


今週やること

  • カスタード・生クリームの充填量(g)を決めて計量を徹底する
  • 焼成ロス率を1週間記録する(良品数÷焼成数)
  • 上位3商品の原価と売価を再計算する
  • 「増量タイプ」は別価格を設定する
  • 卵・乳製品の最新仕入れ価格を確認する

関連ガイド


出典


シュークリームの原価管理を自動化するなら、KitchenCost を確認してください。

よくある質問

シュークリームの原価率はどのくらいが目安?

30〜40%が目安です。カスタードたっぷりタイプは40%寄り。標準サイズ(カスタード60g)で原価175円なら、税抜440円以上で売る必要があります。

カスタード量を増やすと利益はどう変わる?

カスタード10g増で原価が約13円上がります。月3,000個なら3万9千円。『クリームたっぷり』を売りにするなら、その分を価格に転嫁してください。

生地の歩留まりはどこで崩れる?

焼成ムラと焦げが主因です。オーブンの温度ムラ、生地の絞り量のバラつき、焼き時間の管理不足。焼成条件を標準化するだけで歩留まりが5〜10%改善する店もあります。

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