SNSで人気のクッキー缶。可愛い缶に色とりどりのクッキーが詰まって3,000円——お客さんにとっては「可愛い」の一言ですが、作る側は違います。
缶代220円、中敷き、乾燥剤、シール、包装。クッキーを焼く前に、容器だけで250円かかっているんです。ここを原価に入れていない店は、売れるほど利益が薄くなる構造になっています。
先に結論
- 原価は「クッキー + 缶 + 包装 + 乾燥剤」のすべてを含める
- 種類数は3〜5種が管理しやすい(多すぎると仕込みとロスが増える)
- 缶代は必ず原価に入れる(忘れると30%近く計算がズレる)
- ギフト価格は詰め合わせ作業の時間も考慮する
基本の計算式
クッキー缶原価 = クッキー合計 + 缶 + 乾燥剤 + 包装 + ロス
原価率 = クッキー缶原価 ÷ 税抜価格
原価例:クッキー缶(6種・300g)
自店の仕入れ価格に置き換えてください。
| 項目 | 原価 |
|---|---|
| クッキーA(バター系) 90g | 180円 |
| クッキーB(ココア系) 70g | 120円 |
| クッキーC(ナッツ系) 60g | 150円 |
| クッキーD(塩系) 40g | 80円 |
| 缶 + 中敷き | 220円 |
| 乾燥剤 + シール | 30円 |
| ロス見込み | 40円 |
| 合計 | 820円 |
原価率28%で逆算すると:
820 ÷ 0.28 = 2,929円
2,980〜3,300円が現実的な価格帯です。
種類数を増やすときの注意
- 1種類追加 = 仕込み時間とロスが増える(焼成1回分のコスト+端材ロス)
- 仕入れ品を混ぜると原価は下がるが、「全部手作り」のブランドが崩れる
- 同じ生地から派生させるのが最も効率的(プレーン→ココア混ぜ→ナッツトッピング)
結論として、6種以上は管理コストが利益を食い始める分岐点です。見栄えが良ければ4〜5種で十分。
詰め合わせ作業のコスト
缶にクッキーを並べる作業、意外と時間がかかります。1缶10〜15分として、時給1,200円なら1缶200〜300円の人件費。これも含めて価格を設計するのが正確な原価計算です。
今週やること
- 缶・中敷き・乾燥剤・シールのコストを原価表に入れる
- 現在の種類数で利益が出ているか確認する
- ロス率(焼成不良+端材)を1週間記録する
- 詰め合わせ作業の時間を計測して人件費に含める
- 原価率が30%を超えている缶があれば価格を見直す
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