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カヌレ専門店の原価管理|バター高騰時代に利益を守る焼成ロス対策

カヌレは見た目の可愛さに反して、バターと卵の比率で原価が跳ね上がる。型サイズの統一と焼成ロスの記録で利益を安定させる方法を解説。

更新 2026年2月18日
カヌレ原価計算ベーカリースイーツ 原価価格設定
目次

SNSで映えるカヌレ。お客さんには「可愛いお菓子」でも、作る側から見ると「バターと卵の塊」です。

2025年、バター価格は過去最高水準。カヌレのようにバター比率が高いスイーツは、仕入れ価格がほんの数%動くだけで利益が吹き飛びかねません。焼成で割れた、焦げた——そのロスまで含めると、1個あたりの原価は想像以上に重くなります。

先に結論

  • カヌレ原価の中心はバター・卵・牛乳(生地だけで原価の70%以上)
  • 型サイズが違えば原価も違う。混在させるなら別価格が必須
  • 焼成ロス(割れ・焦げ・膨らみ不良)を記録して原価に織り込む
  • 1個あたりの生地量をグラム単位で標準化する

基本の計算式

カヌレ原価 = 生地原価 + 焼成ロス分 + 包材
原価率 = カヌレ原価 ÷ 売価

焼成ロス分は「仕込み数 - 良品数」で算出した不良率を、良品1個の原価に上乗せします。


なぜ原価が崩れるのか

  1. 型サイズが混在している——大型と小型で生地量が1.5〜2倍違うのに同じ価格
  2. 生地の分量が目分量——「だいたいこれくらい」だと1バッチの本数が安定しない
  3. 焼成ロスを記録していない——割れや焦げが月に何個出ているか把握していない
  4. 包材を原価に入れていない——個包装フィルムや箱が1個10〜20円かかる

バター比率の管理

バターはカヌレ原価の30〜40%を占めます。ここが動くと全体が揺れるので、3つのルールを守ってください。

  • バターと卵の比率をレシピで固定し、仕込みのたびに計量する
  • バター価格が変わったら、その週に原価を再計算する
  • 高騰が続くなら、型サイズを小さくする or 売価を調整する(品質を落とさない)

サイズ標準化のポイント

  • 型は可能な限り1種類に統一する(在庫管理も楽になる)
  • 1個あたりの生地量を決めて、1バッチの仕込み量=型の数×生地量で管理
  • 焼成後の平均重量を10回分記録し、基準値を決める

今週やること

  • 使用する型サイズを1種類に統一する(または種類ごとに売価を設定する)
  • 1個あたりの生地量(g)を決めて計量を習慣にする
  • 焼成前後の重量を測ってロス率を記録する(10バッチ分)
  • バターと卵の最新仕入れ価格を確認し、原価を再計算する
  • 包材(個包装・箱・シール)の単価を原価表に追加する

関連ガイド


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よくある質問

カヌレの原価で一番重いのは?

バターと卵です。カヌレ1個あたりバター約15g(約30円)、卵黄1/3個分(約15円)が目安。バター価格が10%上がると、原価率が2〜3%動きます。

型のサイズ違いは価格に影響する?

大きく影響します。大型(直径5.5cm)は小型(直径4cm)の約1.8倍の生地を使い、焼成時間も長くなるため原価が違います。サイズごとに別価格を設定してください。

焼成ロスはどのくらい見込む?

焼成で水分が飛ぶので、焼成前の重量に対して10〜15%が一般的なロスです。焼成前後の重量を10回ほど測って平均値を出し、原価に反映するのが確実です。

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