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飲食店の原価計算、調味料はどこまで入れる?(2026): 迷わない線引き

『食材は入れているけど、調味料や包材をどこまで原価に入れるべきか分からない』小さな飲食店向け。難しい会計用語を使わず、5分で回せる線引きルールを解説します。

公開 2026年2月17日
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目次

「原価は入れているのに、月末で利益が合わない」 このとき、見落としが多いのが 調味料と包材です。

特に小さい店は、 ここを感覚で処理すると数字がぶれやすいです。

先に要点

  • まずは「1食ごとに増えるもの」だけ原価に入れれば十分です。
  • 迷う費用は、いったん分けて持つと判断が早くなります。
  • 完璧に作るより、毎週同じルールで更新する方が利益が残ります。

いま見直しが必要な背景(2026-02-17確認)

  • 帝国データバンク(2026-01-13公表)では、2025年の飲食店倒産は900件
  • 同資料では、飲食店の価格転嫁率は32.3%(全業種平均39.4%)。
  • 厚生労働省の答申では、最低賃金の全国加重平均は1,121円

原価を少なく見積もると、 値上げ判断が遅れて資金繰りが苦しくなりやすいです。

コミュニティでも同じ悩みが出ています

Yahoo!知恵袋でも、 次のような質問が確認できます。

  • 2009-11-27: 「食材のほかに、調味料など細かい部分はどう計算するか」
  • 2014-02-15: 「調味料・持ち帰り容器・袋をどう棚卸しするか」

つまり、 悩みは昔から同じで、 線引きルールがないことが詰まりやすいポイントです。

難しい言葉を先にやさしく

  • 原価: 1品を作るたびに発生する費用
  • 固定費: 売上がゼロでも毎月出る費用(家賃など)
  • 按分(あんぶん): まとめてかかった費用を、1食ずつに割って分けること

迷わない線引きルール(最初はこれだけ)

1) 1食ごとに増えるもの → 原価に入れる

  • しょうゆ、みそ、ソース、スパイス
  • テイクアウト容器、ふた、袋、カトラリー
  • 注文ごとに増える消耗品

2) 月でしか把握しにくいもの → まず固定費で管理

  • 家賃
  • 通信費
  • サブスク
  • 光熱費の基本料金

3) 迷うもの → 分けて持つ

  • 光熱費の従量部分
  • 揚げ油ロス
  • 仕込み共通だれ

ここは後から「1食あたり」に分ければ十分です。

5分でできる計算式

1食原価 = 主材料 + 直接調味料 + 包材 + 共通費の按分
原価率(%) = 1食原価 ÷ 売価 × 100

共通費の按分は、 まずこの式だけで回せます。

共通費の按分 = 月の共通費 ÷ 月の販売数

実例(からあげ弁当)

前提:

  • 主材料: 280円
  • 直接調味料: 36円
  • 包材: 22円
  • 月の共通調味料費: 18,000円
  • 月販売数: 1,200食
  • 売価: 890円
共通費の按分 = 18,000 ÷ 1,200 = 15円
1食原価 = 280 + 36 + 22 + 15 = 353円
原価率 = 353 ÷ 890 × 100 = 39.7%

共通費を入れないと、 原価率は 38.0% に見えます。 この差は値付け判断でかなり効きます。

よくある失敗

  • 調味料を「だいたい」で固定額にして更新しない
  • 包材を原価から外したままにする
  • 光熱費を全部原価に入れて、毎月ぶれすぎる

最初は、 ぶれにくいルールを固定することが先です。

今週のチェックリスト

  • 売れ筋3商品の調味料原価を入れた
  • 包材を1食ごとに入れた
  • 共通調味料費を「月額÷販売数」で按分した
  • 原価率を再計算した
  • 来週の更新日を決めた

まとめ

調味料の原価計算は、 細かくやりすぎると続きません。

小さい店ほど、 「1食ごとに増えるか」で線を引くだけで十分です。 それだけで、利益のズレはかなり小さくなります。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

調味料は全部、原価に入れるべきですか?

全部を細かく入れる必要はありません。まず『1食ごとに増える調味料』だけ入れると、数字のズレが大きく減ります。

包材やビニール袋は原価ですか?

テイクアウトやデリバリーで注文ごとに増えるなら、原価に入れるのが実務的です。

光熱費は原価に入れますか?

最初は固定費として管理して大丈夫です。必要なら従量部分だけを1食あたりに分けて、あとで精度を上げます。

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