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利益計算ができない?──最初から完璧な表はいらない。3つの数字で始める方法

利益計算しなきゃと思いつつ手が止まる。それは項目を増やしすぎているからです。1食あたり粗利、週間営業利益、営業利益率──この3つだけで十分回ります。

更新 2026年2月18日
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目次

「利益計算やらなきゃいけないのは分かってる。でも、何をどう計算すればいいか分からなくて手が止まる。」

この状態、実はすごく多いです。ネットで調べると損益計算書の作り方が出てきて、項目の多さに圧倒される。結局何も始められないまま1ヶ月が過ぎる。

でも最初から完璧な表なんていりません。3つの数字だけで十分に始められます。

先に要点

  • 利益計算ができない原因は、項目を増やしすぎていること
  • 最初は3つの数字だけで回す方が確実に続く
  • 週1回でも、赤字の早期発見には十分

いま計算を後回しにすると危ない理由

2025年の飲食店倒産は1,002件で過去最多(帝国データバンク)。食品値上げは20,609品目。最低賃金は全国加重平均1,121円(厚生労働省)。

コストが動く頻度がとにかく高い。感覚だけで経営を続けると、利益のズレに気づけなくなります。

まず見る3つの数字

1. 1食あたり粗利

粗利(あらり)は、売上から食材費を引いた残りのことです。

1食あたり粗利 = 売価 − 1食原価

2. 週間営業利益

食材費だけでなく、人件費・家賃・光熱費まで引いた「最終的に残るお金」です。

週間営業利益 = 週売上 − (食材費 + 人件費 + 固定費 + 手数料)

3. 営業利益率

営業利益率 = 週間営業利益 ÷ 週売上 × 100

この3つだけ。他は後から追加すればいいんです。

計算例

  • 週売上: 720,000円
  • 食材費: 250,000円
  • 人件費: 220,000円
  • 固定費・手数料: 190,000円
週間営業利益 = 720,000 − (250,000 + 220,000 + 190,000) = 60,000円
営業利益率 = 60,000 ÷ 720,000 × 100 = 8.3%

先週が10.0%だったなら、今週は1.7ポイント下がっています。このとき売上上位3品の1食あたり粗利を見直すと、どの商品で利益が減ったか分かります。

週15分ルール(続けるための型)

  • 月曜5分: 先週の売上・食材費・人件費・固定費を入力
  • 水曜5分: 上位3商品の1食あたり粗利を確認
  • 金曜5分: 改善対象を1商品だけ決める

一度に全部やらないのが、いちばんのコツです。

初心者がつまずきやすいポイント

原価率だけ見て安心する。原価率30%でも人件費と固定費を引くと利益率3%、ということは普通にあります。

「売上が増えた=改善」と思い込む。売上が増えても、コストが同じ割合で増えていれば利益は変わりません。

全商品を一気に計算しようとする。3日目で挫折する典型パターンですね。上位3品だけで始めましょう。

今週のチェックリスト

  • 3つの数字(1食あたり粗利、営業利益、営業利益率)を出す
  • 先週との差を確認する
  • 上位3商品だけ粗利を見直す
  • 改善する商品を1つに絞る
  • 次回の確認日を決める

まとめ

利益計算は、最初から完璧にやる必要はありません。3つの数字だけでも、「どこで利益が漏れているか」は十分に見えます。

まずは今週1回、3つの数字を出してみてください。そこが第一歩です。


KitchenCostなら、食材原価の入力だけで1食あたり粗利が自動計算されます。利益計算の第一歩にちょうどいいシンプルさです。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

利益計算が苦手です。最初に何を計算すればいいですか?

1食あたり粗利、週間営業利益、営業利益率の3つだけで十分です。完璧な損益表を作る必要はありません。この3つだけでも赤字商品は見つけられます。

毎日計算しないと意味がないですか?

毎日は不要です。週1回で大丈夫。続けることの方がずっと重要です。

売上はあるのに利益が残らないのはなぜですか?

食材費だけ見て「原価率OK」と安心しているケースが多いです。人件費・固定費・決済手数料まで引くと、思った以上に残っていないことがあります。

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