値上げ後に客数が落ちると、 「上げすぎた」と感じますよね。
でも実務では、客数だけで判断すると失敗しやすいです。 見るべきは3つあります。
先に要点
- 「しすぎ」判定は、客数だけではできません。
- 1食あたり粗利と来店頻度を合わせて見ます。
- 調整は全戻しより、商品ごとの部分修正が安全です。
背景(2026-02-17確認)
- 2025年の飲食店倒産は900件(帝国データバンク)。
- 価格転嫁率は53.5%で、価格改定は避けにくい状況(中小企業庁)。
- 最低賃金の全国加重平均は1,121円(厚生労働省)。
しすぎ判定の3指標
1) 客数減少率
客数減少率 = (改定前客数 - 改定後客数) ÷ 改定前客数 × 100
2) 1食あたり粗利
粗利 = 売価 - 1食原価
3) 来店頻度(リピート率)
同じお客さんが来る回数が落ちていないか確認します。
かんたん判定ルール
- 客数減が10%以内 + 粗利増: 継続
- 客数減が10〜20% + 粗利横ばい: 商品別調整
- 客数減が20%超 + 粗利減: 価格か内容を再設計
実例
- 改定前: 950円、原価360円、週120食
- 改定後: 1,030円、原価360円、週102食
改定前粗利 = (950-360)×120 = 70,800円
改定後粗利 = (1,030-360)×102 = 68,340円
この場合、客数減に対して粗利も減っているので、 対象商品だけ30円戻すなど部分調整が必要です。
今週のチェックリスト
- 値上げ前後の客数減少率を出した
- 1食あたり粗利を比較した
- 来店頻度の変化を確認した
- 部分調整の対象商品を決めた
まとめ
「値上げしすぎたかも」は、感覚だけだと判断がぶれます。 3指標で見ると、戻すべき商品と維持すべき商品がはっきりします。