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飲食店の固定費、売上の何%までなら安全?──比率の計算と見直し手順

売上はそこそこあるのに利益が残らない。原価率の次に見るべきは固定費比率です。計算方法と、今週すぐできる見直しの進め方を解説します。

更新 2026年2月18日
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目次

原価率は管理している。人件費も気にしている。なのに利益が残らない。

そういう店に「固定費比率を見ていますか?」と聞くと、たいてい「見ていない」と返ってきます。

固定費比率とは、売上に関係なく毎月出ていくお金が、売上の何%を占めているかを見る数字です。ここが重いと、どれだけ売っても利益が薄くなります。

先に要点

  • 固定費比率は「高い/低い」より、自店の推移で見るのが正しい
  • 週1回、固定費比率と営業利益率を並べるだけで判断しやすくなる
  • 改善は1項目ずつ。一気にやると続かない

いま固定費を見直すべき理由

2025年の飲食店倒産は1,002件で過去最多(帝国データバンク)。食品値上げは20,609品目。最低賃金は全国加重平均1,121円(厚生労働省)。

食材費と人件費が上がっている中で、固定費までそのままだと利益が三方向から圧迫されます。

計算式

固定費比率 = 固定費 ÷ 売上 × 100

固定費に入れるもの: 家賃、光熱費の基本料金、通信費、サブスク利用料、保険料など「毎月ほぼ一定で出ていく費用」です。

計算例

  • 週売上: 700,000円
  • 週固定費: 175,000円
固定費比率 = 175,000 ÷ 700,000 × 100 = 25.0%

先週が22.0%だったなら、3ポイント上がっています。売上が下がったのか、固定費が増えたのか。原因を1つ特定しましょう。

固定費比率が高いときの改善順

1. まず売上の取りこぼしを減らす

固定費を削る前に、稼げるはずの売上を取りこぼしていないか確認します。ピーク時間帯の席回転や、在庫切れによる機会損失がないかチェック。

2. 固定費を1項目だけ削る

  • 使っていないサブスクを解約する
  • 決済プランを見直す
  • 電力会社の料金プランを再確認する

「全部見直そう」とすると手が止まります。今週は1つだけ。

3. 翌週に再判定する

固定費比率と営業利益率をもう一度出して、改善したか確認します。

よくある誤解

「固定費は変えられない」。家賃は確かに簡単には動きませんが、サブスク・通信費・電力プランなど、契約を見直すだけで月数千円〜数万円減ることは珍しくありません。

「売上が増えれば固定費比率は下がる」。理屈はそうですが、売上を増やすこと自体が簡単ではない。先に削れるものを削る方が確実です。

今週のチェックリスト

  • 固定費比率を計算する
  • 先週と12週平均を比較する
  • 固定費の見直し候補を3つ書き出す
  • 今週は1項目だけ実行する
  • 来週の再確認日を決める

まとめ

固定費比率は、原価率と一緒に見るだけで「利益が残らない理由」がぐっと見えやすくなります。

まずは今週、固定費比率を1回計算してみてください。そこから改善の順番が決まります。


KitchenCostでメニューごとの原価を管理しつつ、固定費比率もあわせてチェックすると、利益改善の全体像がつかめます。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

固定費比率は何%を目安に見ればいいですか?

他店の数字より、自店の12週平均との比較が実務的です。固定費は業態や立地で全然違うので、固定の目安はあまり意味がありません。

固定費には何を入れますか?

家賃、光熱費の基本料、通信費、サブスクリプション、保険料など、売上がゼロでも毎月出ていく費用をすべて入れます。

固定費比率が高いとき、最初に何を直せばいいですか?

固定費を急に削る前に、まず売上上位時間帯の回転率を確認。売上の取りこぼしを減らす方が先のことが多いです。その後、使っていないサブスクや電力プランなど、削減しやすい項目を1つずつ見直しましょう。

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