ブログ

飲食店の原価管理、本は何から読む?(2026): 先に押さえる3つの数字

『原価管理の本を読みたいけど、何から始めればいい?』小さな飲食店向けに、読書より先に必要な3つの数字をやさしく解説。原価率の計算ミスを減らす実務手順が分かります。

公開 2026年2月17日
飲食店 原価管理 本飲食店 原価計算 本飲食店 原価率 計算方法小規模飲食店原価計算日本
目次

「原価管理の本を買ったけど、結局読めていない。」 この相談、かなり多いです。

結論から言うと、 本を読む前に、店の数字を3つだけ出すのが先です。 ここがないと、どの本を読んでも実務に落ちにくいです。

先に要点

  • 飲食店 原価管理 本 で探す前に、まず 1食原価実売価 を出します。
  • 本の知識は「自店の数字」に当てると初めて効きます。
  • 小さな店は、売上上位3品だけでも十分スタートできます。

2026年に「学び直し」が増えている背景

  • 帝国データバンク(2026-01-13公表)では、2025年の飲食店倒産は900件
  • 同資料で、飲食店の価格転嫁率は32.3%(全業種平均39.4%)。
  • 帝国データバンク(2026-01-30公表)では、2026年2月の食品値上げは674品目、平均16%
  • 厚生労働省の答申では、最低賃金の全国加重平均は1,121円

ここでいう 価格転嫁 は、 上がったコストを販売価格に反映することです。

反映しきれない時期ほど、 「なんとなく運用」より「数字で判断」に戻る必要があります。

コミュニティで実際に出ている悩み

Yahoo!知恵袋でも、最近まで同じ相談が続いています。

  • 2025-10-24: 「2店舗を任されているが、原価率の見方に迷う」
  • 2024-04-24: 「出数があるメニューの原価率をどう判断するか」
  • 2024-03-07: 「パン屋を含む飲食店の原価率、どこを基準にすべきか」
  • 2021-09-16: 「ハイボール原価をどう出せばいいか」
  • 2018-08-19: 「飲食店経営をわかりやすく学べる本はあるか」

つまり、 「本を知りたい」という入口の奥では、 計算の実務で止まっていることが多いです。

むずかしい言葉を先にやさしく

  • 原価率: 売価のうち、原価が何%か
  • 実売価: 値引きやクーポンを引いた後、実際に残る売価
  • 粗利: 売価から原価を引いた残り

本を開く前に、先に出す3つの数字

1. 1食原価

1食原価 = 食材費 + 包材費 + 調味料按分

まずは売上上位3品だけで十分です。

2. 実売価

実売価 = メニュー価格 - 値引き額 - クーポン負担

メニュー価格だけで計算すると、 現場の数字とズレやすいです。

3. 実原価率

実原価率(%) = 1食原価 ÷ 実売価 × 100

この数字が出ると、 本で読んだ「目安」を自店で使える形にできます。

5分でできる実例(ハイボール)

前提:

  • メニュー価格: 580円
  • 値引き・クーポン負担: 50円
  • 1杯原価: 190円
実売価 = 580 - 50 = 530円
実原価率 = 190 ÷ 530 × 100 = 35.8%
粗利 = 530 - 190 = 340円

この計算までできれば、 本を読んだときに「うちならどうするか」がすぐ見えます。

本選びで失敗しにくい順番

  1. 1冊目: 式と例が多い入門本(用語の土台を作る)
  2. 2冊目: 値付け・メニュー設計の本(行動に落とす)
  3. 3冊目: 複数店舗や月次管理の本(規模が増えてから)

最初から難しい本に行くより、 小さく回してから次へ進む方が続きます。

今週やること

  • 売上上位3品の1食原価を出す
  • 値引き後の実売価を出す
  • 実原価率を計算する
  • 数字を見て、直す商品を1つだけ決める
  • そのあとで原価管理の本を1章だけ読む

まとめ

飲食店 原価管理 本 を探すのは、間違いではありません。

ただ、先に3つの数字を出しておくと、 本の内容が「知識」で終わらず、 そのまま利益の判断に使えるようになります。

まずは売上上位3品から。 ここが最短ルートです。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

原価管理は本だけ読めばできるようになりますか?

本は役立ちますが、本だけでは足りません。まず自店の数字(1食原価・実売価・原価率)を出してから読むと、内容が実務につながります。

原価管理の初心者は最初に何を計算すればいいですか?

1食原価と実売価です。この2つが出ると原価率が計算できて、値上げや量調整の判断がしやすくなります。

原価管理の本はどう選べば失敗しにくいですか?

式の説明がある入門書を1冊目にし、次に価格設定やメニュー設計の本へ進むと実務で使いやすいです。

忙しくて勉強時間が取れません。

1日10分で十分です。売上上位3品だけ数字を更新してから本を読むと、短時間でも効果が出やすくなります。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。