「原価計算、表は作った。でも続かない」 この悩み、かなり多いです。
特に小さい店ほど、 PCを開く時間より現場時間が長いですよね。 だから最初は、スマホで触れる形にしてしまう方が続きます。
先に要点
- スマホ運用は「3列」からで十分です。
- まず売れ筋3商品だけ更新すればOKです。
- 週1回10分でも、値上げと仕入れ判断の精度は上がります。
いま見直しが必要な理由(2026-02-17確認)
- 帝国データバンク(2026年1月13日公表)では、2025年の飲食店倒産は900件。
- 同資料では、飲食店の価格転嫁率は32.3%(全業種平均39.4%)。
- 厚生労働省(2025年度答申)では、最低賃金の全国加重平均は1,121円。
食材費と人件費が同時に動くので、 「年1回の見直し」では遅れやすい状況です。
コミュニティで実際に出ている困りごと
Yahoo!知恵袋の検索結果でも、 次の質問が直近で確認できます。
- 2025-01-19: 「iPhoneのExcelで飲食店向け原価計算テンプレートがほしい」
- 2024-08-21: 「iPadのNumbersで原価計算表を作りたい」
つまり、 「計算式が難しい」より先に スマホで回る形がほしいという需要が強いです。
難しい言葉を先にやさしく
- 原価: 1品を作るのにかかった材料費
- 売価: お客さんに売る価格
- 原価率: 売価のうち原価が何%か
式は1つだけです。
原価率(%) = 1食原価 ÷ 売価 × 100
スマホ用エクセル、最小の3列
まずはこの3列だけ作ってください。
- A列: 商品名
- B列: 1食原価(円)
- C列: 売価(円)
- D列: 原価率(%)
D列の式:
=IFERROR(B2/C2*100,0)
これで、 ゼロ割り(売価0円)でもエラーで止まりません。
5分でできる実例
前提:
- からあげ弁当: 原価 412円 / 売価 890円
- 生姜焼き弁当: 原価 398円 / 売価 860円
- のり弁: 原価 276円 / 売価 620円
からあげ弁当 原価率 = 412 ÷ 890 × 100 = 46.3%
生姜焼き弁当 原価率 = 398 ÷ 860 × 100 = 46.3%
のり弁 原価率 = 276 ÷ 620 × 100 = 44.5%
3商品だけでも、 「どれが利益を削っているか」が見えます。
週1回10分の運用ルール
- 月曜: 売れ筋3商品の仕入れ単価だけ更新
- 火曜: 原価率を再計算
- 水曜: 原価率が高い1商品だけ原因確認
- 木曜: 価格・量目・仕入れ先のどれを直すか決定
- 金曜: 来週の再計算日を確定
全部をやろうとすると止まります。 1商品ずつで十分です。
エクセルからアプリに移る目安
次のどれかが出たら、移行を考えるタイミングです。
- 同じ商品を2人が別ファイルで更新している
- 数式ミスの修正が毎週発生する
- 商品数が30を超えて更新が追いつかない
この段階までは、 スマホのエクセル運用で問題ありません。
今週のチェックリスト
- 売れ筋3商品の表を作った
- D列に原価率の式を入れた
- 1回目の更新日を決めた
- 原価率が高い1商品を特定した
- 来週の修正案を1つ決めた
まとめ
小さな店の原価計算は、 最初から完璧な表を作る必要はありません。
スマホで3列、週1回10分。 ここから始めるだけで、 値上げと仕入れの判断はかなりラクになります。