「売上が少し落ちるだけで赤字になる。」 この状態は、損益分岐点が高すぎるサインです。
難しく見えますが、やることは3つです。 順番さえ間違えなければ、30日で体感が変わります。
先に要点
- 損益分岐点は「固定費」と「限界利益率」で決まります。
- まず固定費1項目だけ削ると、下げ幅が見えやすいです。
- 上位3商品の粗利改善を合わせると効果が早いです。
2026年に下げる力が必要な理由(2026-02-17確認)
- 2025年の飲食店倒産は900件(帝国データバンク)。
- 2025年の食品値上げは20,609品目(帝国データバンク)。
- 最低賃金の全国加重平均は1,121円(厚生労働省)。
- 価格転嫁率は53.5%(中小企業庁)。
コストが上がる局面では、
「平常売上でもギリギリ」の店ほど資金繰りが不安定になります。
まず計算式を1つ
損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率
ここでいう限界利益率は、 売上から変動費を引いた残りの割合です。
5分の実例
- 月固定費: 1,200,000円
- 限界利益率: 55%
損益分岐点売上 = 1,200,000 ÷ 0.55 = 2,181,818円
もし固定費を50,000円下げられると、
1,150,000 ÷ 0.55 = 2,090,909円
分岐点は約90,909円下がります。 固定費1項目の改善でも、効果ははっきり出ます。
30日でやる順番
Day 1-7: 現状を出す
- 固定費を一覧化
- 上位3商品の1食あたり粗利を計算
- 分岐点売上を計算
Day 8-20: 1つだけ削る
- 使っていないサブスク
- 通信/電力プラン
- 決済関連費用
まず1つだけ実行します。
Day 21-30: 売れる商品の粗利を直す
- 上位3商品の変動費を見直し
- 価格か量を小さく調整
- 再計算して差分確認
よくある失敗
- 全費用を一気に削ろうとして止まる
- 値上げだけで解決しようとする
- 再計算せずに続ける
飲食店ドットコム調査でも、
「見かけの売上は上がったが利益は減少」という声があります。
だから、売上だけでなく分岐点の推移を見るのが大切です。
今週のチェックリスト
- 損益分岐点売上を計算した
- 固定費の見直し候補を3つ出した
- 1項目だけ改善を実行した
- 上位3商品の粗利を見直した
- 来週の再計算日を決めた
まとめ
損益分岐点を下げると、経営はかなり楽になります。 大きな改革より、1つずつ下げる方が現実的です。
まずは今週、固定費1項目と上位3商品の粗利だけ見直してください。 そこから赤字ラインが動き始めます。