「値上げしないと赤字。でも、値上げすると客離れが怖い。」
これが、2026年の小さな店のリアルです。
中小企業庁の2025年9月調査では、価格転嫁率は53.5%。
つまりコスト増の約半分しか価格に反映できていません。
まず数字を共有
- 全体: 53.5%
- 原材料費: 55.0%
- 労務費: 50.0%
- エネルギーコスト: 48.9%
労務費と光熱費が特に重いのに、転嫁は難しい。
だから「気合いで我慢」ではなく、順番を決めた値上げが必要です。
値上げ幅はこの式で決める
必要値上げ率 = (追加コスト ÷ 現在売価) ÷ 目標利益率補正
実務では、もっとシンプルに次を使えば十分です。
新売価 = (現原価 + 追加コスト) ÷ (1 - 目標利益率)
例: カレー定食(売価680円)
- 現原価: 560円
- 追加コスト(原料+人件費+光熱費按分): 42円
- 目標利益率: 15%
新売価 = (560 + 42) ÷ 0.85 = 708.2円
このケースだと、現行680円では利益目標に届きません。
一気に上げにくい場合は、2段階で調整します。
2段階改定の型
第1段階(今月)
- 低粗利商品のみ +20〜40円
- 高粗利商品は据え置き
第2段階(翌月)
- 売れ行きと粗利を見て +10〜30円
- セット構成で客単価を補正
この順番だと、急激な反発を抑えやすいです。
告知テンプレ(そのまま使える)
原材料・光熱費の上昇に伴い、○月○日より一部商品の価格を改定いたします。
品質維持のための見直しとなります。ご理解のほどお願いいたします。
ポイントは3つだけです。
理由、対象、開始日。感情的な表現は不要です。
今週やること
- 上位10商品の追加コストを算出
- 低粗利順に改定候補を並べる
- 2段階の改定スケジュールを作る
- 告知文を1段落で固定化
- 改定後2週間の粗利を追跡