「時間指定を細かく受けたら、逆に現場が詰まる。」
テイクアウト運用で、
今いちばん多い悩みの一つです。
先に結論
- 時間指定は
細かいほど良いとは限りません - 5分刻みで遅延率が高い店は、10分刻みが有効です
- 判断は件数ではなく
遅延損失で行います
なぜ2026年に見直しが必要か
- 2025年の飲食店倒産は 900件(過去最多)(2026-01-13公表)
- 飲食店の価格転嫁率は 32.3%(全業種平均 39.4%)
- 2026年2月の食品価格改定は 674品目、平均 16% 増(2026-01-30公表)
ここでいう 価格転嫁 は、
上がったコストを販売価格に反映することです。
値上げしにくい時期は、
作り直しや値引きのムダ損失を減らす方が早く効きます。
まず使う式
遅延率 = 遅延件数 ÷ テイクアウト件数 × 100
再調理率 = 再調理件数 ÷ テイクアウト件数 × 100
遅延損失 = 再調理件数 × 1件原価 + 値引き提供損失
1件原価 には、食材費と包材費を入れます。
この2つを入れないと判断を誤りやすいです。
5分刻み vs 10分刻み(例)
30日データ:
- 5分刻み時
- 件数 480件
- 遅延 58件
- 再調理 22件
- 1件原価 640円
- 値引き損失 5,000円
遅延率 = 58 ÷ 480 × 100 = 12.1%
遅延損失 = 22 × 640 + 5,000 = 19,080円
- 10分刻みに変更後
- 件数 455件
- 遅延 32件
- 再調理 11件
- 値引き損失 2,200円
遅延率 = 32 ÷ 455 × 100 = 7.0%
遅延損失 = 11 × 640 + 2,200 = 9,240円
件数は少し減っても、
損失が 9,840円 減るなら、粗利は改善しやすいです。
実務で効く3ルール
1) ピーク時間だけ10分刻みにする
終日変更は不要です。
12:00-13:30だけ変更でも効果が出ます。
2) 同時受注上限を決める
例:
10分枠で最大4件まで
受注上限がないと、
後ろの注文ほど遅延しやすくなります。
3) 遅延連絡テンプレを固定する
ご注文ありがとうございます。
現在、受け取りまで約10分遅れの見込みです。
ご来店前に再度ご連絡します。
先に伝えるだけで、
無断キャンセルやクレームは減りやすいです。
コミュニティで多い悩み
- 予約時間に遅れたとき何分まで受け取れるか
- 少し遅れる連絡をどう入れるべきか
- 取りに来ない注文をどう扱うか
- 時間指定を細かくしすぎて現場が回らない
実際の相談でも、
時間枠ルールを決めていない店ほど混乱しています。
むずかしい言葉をやさしく
- 遅延率: 予定時刻より遅れた注文の割合
- 再調理率: 作り直しになった注文の割合
- 遅延損失: 遅れが原因で発生したムダなコスト
今週やること
- 5分刻み時間帯の遅延率を出す
- ピークだけ10分刻みに変更する
- 同時受注上限を設定する
- 再調理件数を毎日記録する
- 2週間後に遅延損失を比較する
まとめ
時間指定を細かく受けることより、
遅延を減らして品質を守る方が利益につながります。
5分刻みで詰まるなら、
10分刻みへ。
この見直しは、小さな店ほど効きます。
参考(確認日: 2026-02-17)
- 帝国データバンク: 2025年「飲食店」の倒産動向(2026-01-13公表)
- 帝国データバンク: 「食品主要195社」価格改定動向調査(2026-01-30公表、2026年2月は674品目・平均16%)
- Yahoo!知恵袋: 持ち帰り予約に1時間近く遅れる相談(q10254703425)
- Yahoo!知恵袋: 時間指定より少し遅れても問題ないか(q13252941448)
- Yahoo!知恵袋: 受け取り時間は何分まで遅れて受け取れるか(q10317899310)
- Yahoo!知恵袋: 持ち帰り予約に少し遅れそうな相談(q14297300109)
- Google Suggest: 飲食店 テイクアウト 受け取り時間 設定
- Google Suggest: テイクアウト 受取 時間 指定