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飲食店テイクアウト時間指定、5分刻みで大丈夫?10分刻みで作り直しを減らす方法【2026】

テイクアウトの時間指定が詰まり、受け取り遅れと作り直しが増える店向け。5分刻み・10分刻みの違いを原価で比較する方法をやさしく解説します。

公開 2026年2月17日
テイクアウト 時間指定飲食店 原価管理作り直しコスト受け取り遅れ小規模飲食店2026
目次

「時間指定を細かく受けたら、逆に現場が詰まる。」

テイクアウト運用で、
今いちばん多い悩みの一つです。

先に結論

  • 時間指定は 細かいほど良い とは限りません
  • 5分刻みで遅延率が高い店は、10分刻みが有効です
  • 判断は件数ではなく 遅延損失 で行います

なぜ2026年に見直しが必要か

  • 2025年の飲食店倒産は 900件(過去最多)(2026-01-13公表)
  • 飲食店の価格転嫁率は 32.3%(全業種平均 39.4%
  • 2026年2月の食品価格改定は 674品目、平均 16% 増(2026-01-30公表)

ここでいう 価格転嫁 は、
上がったコストを販売価格に反映することです。

値上げしにくい時期は、
作り直しや値引きのムダ損失を減らす方が早く効きます。

まず使う式

遅延率 = 遅延件数 ÷ テイクアウト件数 × 100
再調理率 = 再調理件数 ÷ テイクアウト件数 × 100
遅延損失 = 再調理件数 × 1件原価 + 値引き提供損失

1件原価 には、食材費と包材費を入れます。
この2つを入れないと判断を誤りやすいです。

5分刻み vs 10分刻み(例)

30日データ:

  • 5分刻み時
    • 件数 480件
    • 遅延 58件
    • 再調理 22件
    • 1件原価 640円
    • 値引き損失 5,000円
遅延率 = 58 ÷ 480 × 100 = 12.1%
遅延損失 = 22 × 640 + 5,000 = 19,080円
  • 10分刻みに変更後
    • 件数 455件
    • 遅延 32件
    • 再調理 11件
    • 値引き損失 2,200円
遅延率 = 32 ÷ 455 × 100 = 7.0%
遅延損失 = 11 × 640 + 2,200 = 9,240円

件数は少し減っても、
損失が 9,840円 減るなら、粗利は改善しやすいです。

実務で効く3ルール

1) ピーク時間だけ10分刻みにする

終日変更は不要です。
12:00-13:30だけ変更でも効果が出ます。

2) 同時受注上限を決める

例:

10分枠で最大4件まで

受注上限がないと、
後ろの注文ほど遅延しやすくなります。

3) 遅延連絡テンプレを固定する

ご注文ありがとうございます。
現在、受け取りまで約10分遅れの見込みです。
ご来店前に再度ご連絡します。

先に伝えるだけで、
無断キャンセルやクレームは減りやすいです。

コミュニティで多い悩み

  • 予約時間に遅れたとき何分まで受け取れるか
  • 少し遅れる連絡をどう入れるべきか
  • 取りに来ない注文をどう扱うか
  • 時間指定を細かくしすぎて現場が回らない

実際の相談でも、
時間枠ルールを決めていない店ほど混乱しています。

むずかしい言葉をやさしく

  • 遅延率: 予定時刻より遅れた注文の割合
  • 再調理率: 作り直しになった注文の割合
  • 遅延損失: 遅れが原因で発生したムダなコスト

今週やること

  • 5分刻み時間帯の遅延率を出す
  • ピークだけ10分刻みに変更する
  • 同時受注上限を設定する
  • 再調理件数を毎日記録する
  • 2週間後に遅延損失を比較する

まとめ

時間指定を細かく受けることより、
遅延を減らして品質を守る方が利益につながります。

5分刻みで詰まるなら、
10分刻みへ。
この見直しは、小さな店ほど効きます。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

テイクアウトは5分刻みで受ける方が売上が増えますか?

件数は増えても、遅延と作り直しが増えると利益は減ることがあります。調理能力に合う時間枠にする方が安定します。

10分刻みにすると機会損失になりませんか?

店によります。遅延率が高い店は、10分刻みにして作り直し損失を減らした方が粗利が改善しやすいです。

まず見る数字は何ですか?

時間枠ごとの注文件数、遅延件数、再調理件数の3つです。ここだけで判断できます。

難しいシステムは必要ですか?

不要です。注文台帳に『指定枠』『受け取り実時刻』『再調理有無』を追加するだけで始められます。

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