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FLコスト、月末に見てもう手遅れ? 小さな店が週1回で回す見方

FLコストを月次でしか見ていない小さな飲食店へ。食材費と人件費が同時に上がる2026年、週1回の確認で手遅れを防ぐ方法をまとめました。

更新 2026年2月18日
FLコスト小規模飲食店人件費原価率コスト管理
目次

「FLコスト、ちゃんと見てますか?」と聞かれて、正直ドキッとした方、多いと思います。

月末にまとめて計算して「あ、今月ちょっと高いな」と思ったところで——もう4週間分の利益が消えた後です。

小さな店ほど、FLコストは週1回・10分で見るほうが安全です。

先に結論

  • FLコスト=食材費+人件費。この2つだけで売上の半分以上を使っている
  • 月次だけだと悪化に気づくのが遅い。週1回の方が傷が浅い
  • 「F」と「L」を分けて見ると、どちらが重いか一発でわかる

FLコストの式(これだけ覚えればOK)

FLコスト率 = (食材費 + 人件費) ÷ 売上 × 100

たとえば、1週間の売上が80万円、食材費25万円、人件費22万円なら——

(25万 + 22万) ÷ 80万 × 100 = 58.8%

この58.8%が、先週より3pt以上上がっていたら黄色信号です。

2026年、FとLが同時に上がっている

FLコストが怖いのは、「F(食材費)」と「L(人件費)」が同時に上昇していること。

  • 2025年の食品値上げは20,609品目。卵・油・米・小麦の4大食材が軒並み上がっている(帝国データバンク)
  • 最低賃金は全国加重平均1,121円。前年から50円以上の引き上げ(厚生労働省)
  • 飲食店倒産は2025年に1,002件。過去30年で最多(帝国データバンク)

片方だけなら値上げか人員調整で対応できる。でも両方同時に来ると、月次で見ているだけでは間に合いません。

週1回の見方(10分)

1)先週の売上を出す(2分)

レジの週計でOK。日別に出せるなら曜日ごとの波も見えますが、まずは合計だけで十分です。

2)食材費を出す(3分)

仕入れ伝票の合計。前週比で5%以上動いていたら、どの食材が上がったかメモします。

3)人件費を出す(3分)

シフト表から算出。社保やまかない費は月次で足すとして、まずはシフト分の金額だけ出します。

4)FLコスト率を計算して前週と比較(2分)

今週のFL率 - 先週のFL率 = 差分

差分が+3pt以上なら、FかLのどちらが原因か分解する。 たとえば食材費が上がっていれば売上上位5品の原価を確認。人件費が上がっていれば低売上時間帯のシフトを見直す。

「F」と「L」、どちらから手をつけるか

状況先に見るものアクション例
仕入れ値上がり通知が来たF(食材費)上位5品の原価率を再計算
最低賃金が改定されたL(人件費)低売上時間帯のシフト見直し
両方同時に動いたFから食材費の方がコントロールしやすい

迷ったら食材費から。仕入れ先への確認や盛り付け量の見直しは、シフト調整よりすぐにできるからです。

「60%ルール」の使い方

「FLコスト率は60%以下に」とよく言われますが、これは全業態の平均的な目安です。

業態FLコスト率の目安
ラーメン店55〜62%
居酒屋58〜65%
カフェ50〜58%
焼肉店60〜68%

大事なのは絶対値より、変動のスピードです。 先週より急に3pt上がったなら、60%以内でも確認した方がいい。逆に65%でも安定していれば、それが自店の体質という場合もあります。

今週やること

  • 先週の売上・食材費・人件費を出す
  • FLコスト率を計算する
  • 週次チェックの曜日を固定する(火曜〜水曜がおすすめ)
  • 前週比+3ptルールをメモに貼っておく

FLコストは難しい会計指標ではありません。「店の体力」を測る体温計です。月末まで待たずに、週1回だけ見る。それだけで、手遅れになる前に手が打てるようになります。


KitchenCostなら、レシピの原価率がリアルタイムで更新されるので、FLコストのF(食材費)を毎週追いかけるのが楽になります。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

FLコストとは何ですか?

Food(食材費)とLabor(人件費)を合わせた費用のことです。売上に対する割合で見ます。飲食店ではFLコスト率60%以下が健全ラインと言われますが、業態によって差があります。

FLコストは毎週見る必要がありますか?

2025年だけで20,609品目が値上げされ、最低賃金も1,121円に上がった環境では、月次だけだと悪化に4週間気づけないリスクがあります。週1回10分で十分です。

FLコスト率の目安はどれくらいですか?

一般的には55〜60%が目安ですが、業態によって異なります。大事なのは絶対値より、前週・前月からの変動幅です。急に3pt以上動いたら要注意です。

改善はどこから手をつけますか?

まずFとLのどちらが上振れしているか分けます。食材費なら売上上位5品の原価率を確認。人件費なら低売上の時間帯のシフトから見直します。

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