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ご飯おかわり無料、続ける?やめる? 小さな定食屋の原価判断ガイド(2026)

米価格が高い中で『おかわり無料を続けていいのか』と悩む店向け。月30分で判断できる計算手順と、常連の納得を得やすい伝え方を現場目線で解説します。

公開 2026年2月17日
定食屋 おかわり無料米価格 高騰飲食店 原価計算小規模飲食店価格改定2026
目次

ランチピークが終わるころ、 店主さんからよく出るのがこの一言です。

「米が上がりすぎて、おかわり無料がきつい…」

でも、すぐに有料へ切り替えると常連さんが気になる。 この迷い、2026年の定食屋さんではかなりリアルです。

先に結論

  • おかわり無料は、感覚ではなく「月の追加原価」で判断するのが安全です。
  • 全廃よりも、まず「1杯まで無料」など段階変更の方が失敗しにくいです。
  • 変更後は、2週間だけ「客数」と「粗利」をセットで確認してください。

いまの前提(2026-02-17確認)

  • 農水省公表の相対取引価格(令和8年1月)は、全銘柄平均で 35,465円/60kg
  • 経産省調査では、価格転嫁率(上がったコストを価格へ反映できた割合)は 53.4%
  • 帝国データバンク調査では、飲食店の価格転嫁率は 32.3%。平均値上げ率は 39.4%

ここでいう価格転嫁は、 「上がった仕入れコストを販売価格にどれだけ反映できたか」という意味です。

数字を見ると、米が上がっても店側が全部を値段に乗せるのは難しい。 だから、おかわり無料の見直しがテーマになっています。

現場の声(コミュニティ)

飲食店ドットコムの調査(回答297人)でも、 課題の上位は「円安・物価高騰(40.1%)」と「人手不足・賃上げ(36.3%)」でした。

自由回答には、 「以前より外食費を減らした」「材料費だけ上がって利益が出にくい」といった声が並びます。

お客さん側のコメントでも、 「おかわり必須だから有料化は厳しい」という反応と、 「この物価なら仕方ない」という反応が混在しています。

つまり、正解は1つではなく、 自店の数字と客層で決めるしかない、というのが実情です。

月30分でできる判断式

難しい式は不要です。 まずは次の2つだけで十分です。

1杯の米原価 = 米の仕入れ単価(円/g) × 1杯で使う生米g
月の追加原価 = 1杯の米原価 × おかわり杯数(月)

かんたん例

  • 仕入れ: 10kg 6,000円
  • 生米70gでご飯1杯
  • 月のおかわり杯数: 900杯
仕入れ単価 = 6,000 ÷ 10,000g = 0.6円/g
1杯の米原価 = 0.6 × 70g = 42円
月の追加原価 = 42円 × 900杯 = 37,800円

米だけで月37,800円。 ここに炊飯の光熱費や手間はまだ入っていません。

判断を外しにくくする3ステップ

1. まず2週間だけ計測する

  • おかわり杯数
  • おかわりが多い時間帯
  • おかわり利用が多いメニュー

この3つだけ記録します。 「体感」ではなく「実数」で見るためです。

2. いきなり全廃しない

最初は次のどれか1つで十分です。

  • 平日ランチだけ「1杯まで無料」
  • 大盛は+50円、おかわりは+80円
  • ご飯量を3段階(小・中・大)で選べるようにする

3. 変更後14日で再確認する

見る数字は2つだけ。

  • 客数
  • おかわり分を引いた後の粗利

ここで粗利が改善していれば、そのルールを継続。 下がるなら、金額や対象時間帯だけ微調整します。

そのまま使える店頭文(短文)

米価格の上昇により、3月1日からご飯のおかわりルールを
「1杯まで無料」に変更いたします。ご理解のほどお願いいたします。

長文より、 理由・開始日・新ルールを短く伝える方がトラブルが少ないです。

今週やること

  • 1杯で使う生米gを決める(まずは70gなど固定)
  • 2週間、おかわり杯数だけ記録する
  • 月の追加原価を計算する
  • 「1杯まで無料」など小さい変更を1つ決める
  • 14日後の見直し日を先にカレンダーへ入れる

まとめ

おかわり無料を続けるかどうかは、 「根性」でも「雰囲気」でもなく、月の追加原価で決めるのがいちばん楽です。

いきなり全部変えなくて大丈夫です。 まず2週間だけ測って、小さく変えて、数字で判断してみてください。

参考データ・コミュニティ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

おかわり無料は、もうやめた方がいいですか?

一律でやめるより、まず月の追加原価を出してから判断する方が安全です。負担が大きい時間帯だけルールを変える方法もあります。

米の原価はどう計算すればいいですか?

仕入れ単価を1gあたりに直して、1杯で使う生米g数を掛けるだけです。式はシンプルなので、エクセルでも紙でも管理できます。

常連さんに角が立たない伝え方はありますか?

理由・開始日・新ルールを1〜2行で短く伝えるのが効果的です。長文より誤解が少なく、スタッフも運用しやすくなります。

無料をやめると客数が落ちませんか?

落ちる可能性はあります。だからこそ全廃より、まず『1杯まで無料』や『時間帯限定』で小さく試し、2週間ごとに客数と粗利を確認する方法が現実的です。

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