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米が10kgで7,000円。定食屋の値決め、このままで大丈夫ですか?

米価高騰で定食の利益が読めなくなった店向け。「値上げする/しない」の二択ではなく、定食ごとの粗利差を見て順番に直す方法を紹介します。

更新 2026年2月18日
米価高騰定食屋価格設定原価率値上げ2026
目次

米10kgが3,500円だった時代は終わりました。いまは7,000円前後。 飲食店ドットコムの調査では、2025年に「米の価格高騰が経営に影響」と答えた店が**55.7%**にのぼります。

定食屋にとって米は原価の土台です。 ここが倍近くになると、値決めの前提そのものが崩れます。

先に結論

  • 一律値上げより、定食ごとの粗利差を先に確認する
  • ご飯量ルール(普通・大盛り)を数値で決め直す
  • 据え置き定食を残して、値上げの衝撃を分散する

いまの数字

  • 米価高騰の経営影響: **55.7%**の飲食店が「ある」と回答
  • 2025年の食品値上げ: 20,609品目
  • 2025年の飲食店倒産: 1,002件(過去最多)

米だけの問題ではなく、全体コストが上がる中で米が最後の一押しになっている状態です。

まず計算する式

定食粗利額 = 売価 - (主菜原価 + ご飯原価 + 副菜原価)
ご飯コスト増分 = 新ご飯原価 - 旧ご飯原価
  • 粗利額: 1食売っていくら残るか
  • 増分: 米価高騰でどれだけコストが増えたか

たとえばご飯1杯あたりのコストが30円上がっていたら、1日100食で月9万円のインパクトです。 この数字を見ずに「なんとなく厳しい」のまま放置するのが一番危ない。

再設計の3ステップ

1) 売上上位5定食の粗利額を並べる

まず現状把握。どの定食が利益を稼いでいて、どれが赤字に近いのか。

2) ご飯コスト増分が大きい商品から優先調整

ご飯の比重が大きい定食(大盛り無料、おかわり自由など)から手を付けます。

3) 「据え置き/微調整/重点改定」の3分類に分ける

看板定食は据え置きにして集客力を維持しつつ、採算割れの商品をしっかり直す。

大盛りルールの見直し例

パターン内容
条件付き無料平日ランチのみ大盛り無料
時間帯別夕方以降は+50円
商品別特定の定食だけ+80円

無料を完全にやめるかどうかではなく、時間帯・商品で分けると無理が減ります。 「平日ランチだけ無料」にした途端、クレームが減ったという店もありますね。

今週やること

  • 売上上位5定食の粗利額を計算する
  • ご飯コスト増分を出す
  • 大盛りルールを見直す
  • 「据え置き/微調整/重点改定」に分類する

米価高騰への対応は「上げるか上げないか」の二択ではありません。 粗利差を見て順番に直す。これがいちばん現実的なやり方です。


定食ごとの原価と粗利を出すなら、KitchenCostでレシピを登録しておくと計算が楽です。ご飯原価の更新だけで全定食の粗利が自動再計算されます。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

米が上がったら、すぐ値上げすべきですか?

すぐ一律値上げは危険です。まず定食ごとの粗利差を確認して、採算が崩れた商品から順番に手を付けましょう。

ご飯大盛りはどう扱えばいいですか?

無料維持が厳しいなら、平日ランチのみ無料・夕方以降+50円など条件付きに切り替えるのが現実的です。

客離れが心配です

据え置き定食を1〜2品残しつつ、採算が崩れた商品だけ調整すると離脱を抑えやすいです。

最初に見る数字は?

定食1食あたりの粗利額と、ご飯コストの増加分。この2つだけ先に確認してください。

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