「業務スーパーのほうが安い気がする。でも卸を切るのは怖い」
小さな飲食店で、この悩みはかなり多いです。
結論から言うと、値札 だけでは決めない方が安全です。
先に結論
- 仕入れ先判断は、単価より
実質原価で比べると失敗しにくいです。 - いきなり全品切替せず、上位3品目だけ2週間テストしてください。
- 「卸か業務スーパーか」ではなく、食材ごとに使い分けるのが現実的です。
なぜ今このテーマが検索されるのか
2025年の飲食店倒産は 900件 で過去最多。 価格転嫁率は 32.3% と、全業種平均 39.4% を下回っています。
2026年2月の飲食料品値上げは 674品目。 「酒類・飲料」は 298品目、値上げ要因のうち人件費由来は 66.2%。 最賃の全国加重平均は 1,121円 です。
つまり、仕入れと人件費の両方を同時に見直さないと、利益が残りにくい局面です。
コミュニティで実際に多い質問
Yahoo!知恵袋でも、同じ論点が繰り返し出ています。
- 小さな飲食店は卸と業務スーパーどちらで仕入れる?(q1181257341)
- 個人の小規模カフェの仕入れは卸ルートが必要?(q114790206)
- 業務スーパー食材で飲食店経営は珍しくない?(q10325150605)
- 飲食店の仕入れで業務用でないスーパー利用はあり?(q14266172279)
- 取引業者を変更する時の相談(q1218558392)
共通する痛みは、 「どちらが安いか」ではなく 「どこまで比較して決めればいいか分からない」ことです。
まず覚える2つの言葉
卸(おろし): 店向けの業者。まとめ発注や配送に強い。業務スーパー: 小ロットで買いやすい。今すぐ買える。
どちらが正解かは、食材の性質で変わります。
実質原価の出し方(かんたん)
実質原価 = (商品代 + 運搬コスト + 買い出し時間コスト + ロスコスト) ÷ 可食量
ここでいう 可食量 は、
実際に料理に使えた量です。
例:鶏もも肉で比較
- 卸
- 単価: 530円/kg
- 追加コスト: 10円/kg(発注手間など)
- ロス率: 2%
- 業務スーパー
- 単価: 498円/kg
- 追加コスト: 45円/kg(移動・時間)
- ロス率: 5%
卸の実質原価 = (530 + 10) ÷ (1 - 0.02) = 551円/kg
業務スーパーの実質原価 = (498 + 45) ÷ (1 - 0.05) = 572円/kg
見た目は業務スーパーが安くても、 実質では卸が安いことがあります。
失敗しにくい切替ルール
1) まず上位3品目だけ
月間仕入額の大きい順に3つだけ比較。 全部やろうとすると止まりやすいです。
2) 2週間の並行テスト
新旧を同時運用して、 原価、品質、廃棄を確認します。
3) ルールを1行で固定
A品は卸、B品は業務スーパー、判定は月1回見直し
この一行があるだけで、現場判断のブレが減ります。
よくある失敗
- 値札だけ見て決める
- 交通時間をコストに入れない
- 全品を一気に切り替える
- 品質差を確認せず提供してしまう
今週やること
- 仕入額上位3品目を出す
- 卸と業務スーパーで実質原価を比較する
- 2週間の並行テスト日程を決める
- 切替基準を1行で決める
- 月次でロス率と実質原価を見直す
まとめ
仕入れ先の見直しは、 「安そう」で決めるとブレます。
実質原価で比べて、 小さく試してから決める。 この順番が、いちばん利益を守りやすいです。
関連ガイド
参考(確認日: 2026-02-17)
- 帝国データバンク: 「飲食店」の倒産動向(2025年)
- 帝国データバンク: 「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年2月)
- 厚生労働省: 令和7年度 地域別最低賃金改定状況
- Google Suggest(飲食店 仕入れ先 変更)
- Google Suggest(飲食店 仕入れ 値上げ 対策)
- Google Suggest(飲食店 業務スーパー 仕入れ)
- Yahoo!知恵袋: 小さな飲食店は卸と業務スーパーどちらで仕入れる?(q1181257341)
- Yahoo!知恵袋: 個人の小規模カフェの仕入れは卸ルートが必要?(q114790206)
- Yahoo!知恵袋: 業務スーパー食材で飲食店経営は珍しくない?(q10325150605)
- Yahoo!知恵袋: 飲食店の仕入れで業務用でないスーパー利用はあり?(q14266172279)
- Yahoo!知恵袋: 取引業者を変更する時の相談(q1218558392)