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飲食店の歓送迎会、前日キャンセルで赤字を防ぐには?(2026): 仕込み開始ラインを原価で決める方法

歓送迎会の団体予約で『前日キャンセルが怖くて仕込みが決められない』小さな飲食店向け。キャンセル料の話だけで終わらせず、原価ロスを減らす仕込み係数の作り方をやさしく解説します。

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目次

「歓送迎会の予約はうれしい。でも前日キャンセルが怖い」 この悩み、春前は特に増えます。

先に3行

  • 前日キャンセルの痛みは、売上より 仕込み済み原価 に出ます。
  • キャンセル料の議論より先に、仕込みを人数連動にすると赤字が減ります。
  • 確定人数率 を1つ作るだけで、仕込み判断はかなり安定します。

むずかしい言葉を先に

  • 確定人数率: 前日夜の確定人数が、予約最大人数の何割かを示す数字。
  • 仕込み開始ライン: どの食材を、いつ仕込み始めるかの境界線。
  • 原価ロス: 仕込んだのに売れず、回収できなかった原価。

いま、なぜこのテーマが重要か(2026-02-17確認)

  • Google候補に 飲食店 キャンセル料飲食店 キャンセル料 何日前 が表示されます。
  • Yahoo!知恵袋でも、2025-04-14、2024-12-08、2024-11-19に同種の相談が投稿されています。
  • 帝国データバンクでは、2025年の飲食店倒産が 900件(過去最多)。価格転嫁率は 32.3% で、全業種平均 39.4% を下回っています。
  • 同じく帝国データバンク調査で、2025年の飲食料品値上げは 2万609品目。2026年1〜4月の判明分だけでも 3593品目、値上げ要因の 66.0% が人件費由来です。
  • 飲食店ドットコムFoodist調査では、62.1% の店舗が「原価率は目標より高い」と回答しています。

こういう局面では、 「1回の団体キャンセル」が月の利益を削りやすいです。

失敗しやすい3パターン

1. 予約最大人数で仕込みを始める

20名予約を20名分で仕込むと、 16名来店でも原価が余ります。

2. キャンセル料ルールが口頭だけ

言ったつもりでも、当日トラブルになります。 条件は予約時に文面で残す方が安全です。

3. 生鮮食材を早く切りすぎる

早い仕込みは、品質にもロスにも不利です。 保存が効く工程と分けるだけで損失が減ります。

5分でできる計算

まず、前日夜の確定人数率を出します。

確定人数率 = 前日21時の確定人数 ÷ 予約最大人数

次に、仕込み人数を決めます。

仕込み基準人数 = 予約最大人数 × 確定人数率 × 安全係数

最後に、ロス金額を見ます。

予約ロス金額 = (仕込み済み人数 - 実来店人数) × 1人前原価

試算例:

  • 予約最大人数: 20名
  • 前日21時の確定人数: 16名
  • 安全係数: 0.9
  • 1人前原価: 880円
確定人数率 = 16 ÷ 20 = 0.80
仕込み基準人数 = 20 × 0.80 × 0.90 = 14.4名分

15名分を上限に仕込む運用にすると、 「20名前提の仕込み」よりロスが出にくくなります。

72時間ルール(小さな店向け)

  1. 3日前: だし・ソースなど保存が効く工程だけ先に進める
  2. 前日21時: 確定人数を取り、仕込み基準人数を決める
  3. 当日: 生鮮の最終加工を人数に合わせて仕上げる

この順番なら、 キャンセル料の有無に関係なく赤字を減らせます。

予約時の1文テンプレ(やわらかく伝える)

ご予約ありがとうございます。食材準備の都合で、前日21時以降の人数減は1名あたり◯円をご負担いただいております。

長く説明するより、 この1文を固定した方が現場が楽です。

今日やること

  • 団体予約の「最大人数」と「前日確定人数」を2週間記録する
  • 確定人数率を出し、仕込み基準人数を決める
  • 生鮮と保存系の仕込み工程を分ける
  • 予約確認メッセージにキャンセル条件1文を入れる
  • 毎回 予約ロス金額 を記録して、月末に見直す

まとめ

歓送迎会の前日キャンセルは、 ゼロにはできません。

でも、仕込みを人数連動に変えるだけで、 原価ロスは確実に小さくできます。 まずは次の団体予約1件から、 確定人数率 を使ってみてください。

参考リンク(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

キャンセル料を上げれば、原価ロスは解決しますか?

それだけでは足りません。まず仕込み量を人数連動に変えると、ロスを先に止めやすくなります。

前日キャンセルが多い店は、何日前から仕込むべきですか?

3日前は保存が効く下準備だけ、前日夜に人数確定、当日に最終仕上げの3段階が安全です。

常連さんにキャンセル条件を伝えにくいです。

予約時に1文で先に伝えると、当日のトラブルが減ります。伝え方の型を固定すると楽です。

小さな店でも数字管理できますか?

できます。確定人数率、1人前原価、ロス金額の3つだけなら、毎日5分で回せます。

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