ブログ

税込表示なのに利益が合わない──「表示は税込、管理は税抜」で価格ミスを防ぐ

メニューは税込で出しているのに利益計算が合わない。その原因は税の扱いが混ざっていること。表示と管理を分ける運用を、具体的な数字で解説します。

更新 2026年2月18日
飲食店 価格 表示 税込飲食店 価格設定 消費税総額表示原価計算税抜管理2026
目次

「メニューは税込で出してるのに、なぜか利益の計算が合わない」

こういう相談、意外と多いです。原因はほぼ同じで、税込と税抜が混ざった状態で粗利を計算していること。100円の差が、値上げ判断の遅れにつながっていたりします。

先に結論

  • お客さん向けの表示は税込、原価管理は税抜。この2つを分ける
  • 税込のまま粗利を計算すると、実態より利益が多く見える
  • まず売上上位5品だけ、税込と税抜を並べて確認する

押さえておく用語

  • 総額表示: お客さんに見せる価格を税込で表示するルール
  • 税込価格: 消費税を含んだ販売価格
  • 税抜価格: 消費税を除いた価格。原価や粗利の比較で使う数字

基本の計算式

税込価格 = 税抜価格 × (1 + 税率)
税抜価格 = 税込価格 ÷ (1 + 税率)
粗利(税抜) = 税抜売価 − 原価

ポイントは、粗利を計算するとき必ず税抜にそろえること。

税込のまま計算するとどうなるか

  • メニュー表示: 1,100円(税込)
  • 税率: 10%
  • 原価: 600円

税抜で正しく計算した場合:

税抜売価 = 1,100 ÷ 1.10 = 1,000円
粗利 = 1,000 − 600 = 400円

税込のまま計算した場合:

粗利 = 1,100 − 600 = 500円(見かけ)

差額100円。本当は400円しか残らないのに、500円あると思い込んでしまう。この25%のズレが「利益が合わない」の正体です。

店内とテイクアウトが混在するときの注意

税率区分が異なる場合、次の3つをそろえることが大事です。

  1. メニュー表示: チャネルごとに分ける
  2. レジ設定: 税率区分を正しく設定
  3. 原価表の税率設定: レジと一致させる

1つでもズレると、売上集計と粗利計算が合わなくなります。

表示例

店内価格 1,100円(税込)
テイクアウト価格 1,080円(税込)
※価格は税込表示です

短く明確に書きましょう。レジ前のトラブルを減らせます。

今日やること

  • 売上上位5品の税込売価と税抜売価を並べる
  • 粗利を税抜で再計算する
  • 店内・テイクアウトの表示を確認する
  • レジ設定と原価表の税率が一致しているか照合する

まとめ

税込表示はお客さんのための見せ方。税抜管理は店を守るための計算。この2つを分けるだけで、値付けの迷いと利益のズレはかなり減ります。


KitchenCostでは、税抜ベースで原価と粗利を管理できます。税込表示との使い分けに便利です。

参考リンク(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

飲食店メニューは税込表示にしないといけませんか?

消費者向けの価格表示は税込が基本です(総額表示義務)。メニュー表、看板、チラシなど、お客さんに見せるものはすべて税込表示にしてください。

原価計算は税込でやっても大丈夫ですか?

やれなくはないですが、粗利が実態より大きく見えてしまいます。表示は税込、管理は税抜──この使い分けが実務ではいちばん安全です。

店内とテイクアウトで税率が違うときはどうすればいいですか?

チャネルごとに価格表を分けて、レジ設定と原価表の税率を一致させましょう。ズレると売上集計と粗利計算が合わなくなります。

まず何から直せばいいですか?

売上上位5品だけ、税込売価と税抜売価を並べてみてください。差額を確認するだけで、値付けのズレが見えてきます。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。