「テイクアウトの方が高いのはおかしいですか?」 この質問、いま本当に多いです。
Yahoo!知恵袋でも、 「店内650円なのにテイクアウト750円」という相談が1,913閲覧まで伸びています。 現場では、価格差の伝え方で迷っている店が多いです。
先に結論
- テイクアウト価格が高いのは不自然ではありません
- 容器代・包材費・追加作業時間まで入れると、店内よりコストが上がる商品は多いです
- 全品一律で上げるより、商品別に差額を決める方が失敗しにくいです
2026年に価格差設計が必要な理由
- 帝国データバンク: 2025年の飲食店倒産は900件(過去最多)
- 帝国データバンク: 飲食店の価格転嫁率は32.3%(全業種平均39.4%より低い)
ここでいう 価格転嫁率 は、
上がったコストを販売価格にどれだけ反映できたかの割合です。
転嫁しにくいからこそ、商品別の価格差設計が重要です。
テイクアウト価格の基本式
テイクアウト原価 = 食材費 + 容器代 + 包材費 + 追加作業人件費 + 決済手数料
必要売価 = テイクアウト原価 ÷ (1 - 目標粗利率)
追加作業人件費 は、
詰め替え・封入・袋詰めなどで増える作業時間をお金に直したものです。
かんたん例
- 食材費 320円
- 容器代 45円
- 包材費 12円
- 追加作業人件費 28円
- 決済手数料 20円
テイクアウト原価 = 425円
目標粗利率35%なら
必要売価 = 425 ÷ 0.65 = 654円
店内価格620円のままなら、 テイクアウト側だけ粗利が薄くなる可能性があります。
現場で効く運用
1) 商品を3グループに分ける
- 容器負担が重い
- 標準
- 差額なしで運用可能
2) 店頭で理由を一言だけ表示
「容器・包材コスト分を含む価格です」で十分です。
3) 2週間ごとに粗利を確認
価格差は固定ではなく、仕入れに合わせて微調整します。
今週やること
- 上位10商品の容器代・包材費を整理
- 商品別テイクアウト原価を算出
- 商品を3グループで価格設定
- 店頭/注文画面に短い説明を追加
- 2週間後に粗利差を再確認
まとめ
テイクアウト価格差は、 値上げではなく原価の見える化です。
まずは上位商品だけ計算してください。 それだけでも、赤字メニューはかなり減らせます。