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飲食店の卓上調味料無料、続けるべき?(2026): 原価で決める判断基準

卓上調味料の無料提供を続けるか迷う小さな飲食店向け。客離れを抑えながら利益を守るために、1客あたりコストで判断する方法をやさしく解説します。

公開 2026年2月17日
卓上調味料 無料提供飲食店 原価計算無料サービス 見直し小規模飲食店2026
目次

「卓上の調味料、地味にお金が出ていく」

この感覚、実際に当たっていることが多いです。 無料を続けるかどうかは、なんとなくではなく数字で決めるのが安全です。

先に結論

  • 判断は 1客あたり調味料コスト で行うのがいちばん分かりやすいです。
  • まず2週間、追加分のみルール変更してテストすると失敗しにくいです。
  • 「無料をやめる」より「無料範囲を決める」方が現場では回りやすいです。

なぜ今、見直しが必要か

飲食店ドットコムの調査(回答282)では、 前年より仕入れ総額が上がった店は 90.8%、 11%以上上昇は 66.7% でした。

帝国データバンク(2026-01-30公表)でも、 2026年2月の食品値上げは 674品目、 値上げ要因で 人件費 由来は 66.2% と高い水準です。

さらに帝国データバンク(2026-01-13公表)では、 飲食店の価格転嫁率は 32.3%(全業種平均 39.4%)。

ここでいう 価格転嫁 は、 上がったコストを販売価格に反映することです。 値上げしにくいなら、無料施策の管理精度が利益を左右します。

5分でできる計算

まずは、1日の調味料コストを出します。

1日調味料コスト = 使用量コスト + 廃棄ロス + 容器交換ロス

次に、1客あたりコストを出します。

1客あたり調味料コスト = 1日調味料コスト ÷ 1日来客数

最後に、粗利への影響を見ます。

1客あたり粗利
= 客単価 - 料理原価 - 1客あたり調味料コスト

粗利 は、売上から原価を引いた残りの金額です。

実例

  • 1日調味料コスト: 2,640円
  • 1日来客数: 160人
  • 客単価: 980円
  • 料理原価: 410円
1客あたり調味料コスト = 2,640 ÷ 160 = 16.5円
1客あたり粗利 = 980 - 410 - 16.5 = 553.5円

16.5円が小さく見えても、 月間で見ると無視できない負担になります。

失敗しにくい進め方(2週間)

  1. いきなり全面有料化しない(追加分のみ見直し)
  2. 無料範囲を1つ決める(例: 1卓1回補充まで)
  3. 毎日3つだけ記録する

見る数字はこれだけです。 調味料コスト 客単価 1客あたり粗利

2週間後に、 粗利が改善して客数変化が小さければ継続。 反応が強ければ無料範囲を再調整します。

店頭で使える短文(そのままOK)

原材料価格高騰のため、卓上調味料の提供ルールを一部見直しました。
詳細は店内案内をご確認ください。

長い説明より、 変更点を短く伝えるほうがトラブルを減らせます。

今週やること

  • 1週間分の調味料使用量を記録する
  • 1客あたり調味料コストを計算する
  • 無料範囲のルールを1つ決める
  • 2週間テストで粗利と客単価を確認する
  • 14日後に継続/調整/中止を判断する

まとめ

卓上調味料は、 「無料か有料か」の二択で考えると失敗しやすいです。

まずは無料範囲を決める。 次に数字で確認する。 この順番なら、客離れを抑えながら利益を守りやすくなります。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

卓上調味料を無料で置くのは、もう厳しいですか?

店によります。まず1客あたりの調味料コストを出して、粗利をどれだけ削っているか確認してから判断するのが安全です。

1客あたりコストって何ですか?

1日(または1週間)で使った調味料の総コストを、来客数で割った数字です。お客さま1人あたり何円かかっているかが分かります。

価格転嫁って何ですか?

上がったコストを販売価格に反映することです。転嫁しづらい時期は、無料サービスの設計を細かく管理する必要があります。

急に有料化すると反発が心配です。

その不安は自然です。いきなり全面有料化せず、まずは追加分のみ有料など段階的に試すと反応を見やすいです。

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