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食べログ、月いくら払ってる?──グルメサイトをやめた個人店が集客を落とさなかった方法

食べログの有料プランに月2.5万〜5万円、さらに予約手数料1人220円。年間50万円以上のコストに見合う集客が得られているか? Googleマップ(無料)×Instagram×自社HPに切り替えた個人飲食店の事例と、やめるべき店・続けるべき店の判断基準を解説。

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目次

「食べログ、先月の請求いくらだった?」

開業したときに営業マンに勧められるまま契約した食べログの有料プラン。月2万5,000円のプランを選んで、「まあ、2〜3人くらい来てくれれば元は取れるかな」と思っていた。

でも、その後にかかるコストを計算したことはあるだろうか。

月額2.5万円 + 予約手数料(ディナー50人 × 220円 = 1.1万円)= 月3.6万円

年間43万円。

それだけの投資に見合う集客が来ているか? 冷静に数字を見てみよう。


グルメサイト離れが止まらない──数字で見る現実

TableCheckが実施した調査(2024年)によると、飲食店探しの手段は劇的に変化している。

店探しの手段利用率
Google(検索・マップ)86.1%
グルメサイト(食べログ・ぐるなび等)61.3%
Instagram50%以上(20〜30代)
公式サイト年々増加中

さらに、「グルメサイトを信頼できない」と答えた人は**30.4%**に上り、2年前から約1.2倍に増えている。

食べログの掲載店舗数も、2020年の90万件から2022年には83万件に減少。飲食店側でも「グルメサイト離れ」が進んでいる。

コストへの不満が最大の理由だ。


食べログの本当のコスト──「月額だけ」で考えると見誤る

食べログの費用は、「月額掲載料」+「予約手数料」の2層構造になっている。

月額掲載料

プラン月額(税別)主な機能
無料プラン0円基本情報のみ。写真枚数制限あり
ライトプラン1万円〜アクセス解析、予約機能
ベーシックプラン2.5万円〜上位表示、クーポン、写真増
プレミアムプラン5万円〜さらに上位表示、バナー広告

※エリアや競合状況により料金は変動する。

予約手数料(従量課金)

予約の種類1人あたりの手数料
ランチ予約110円(税込)
ディナー予約220円(税込)

年間コストのシミュレーション

ケース:月額2.5万円プラン、月50人がディナー予約

月額掲載料:25,000円
予約手数料:50人 × 220円 = 11,000円
月合計:36,000円
年間合計:432,000円

ケース:月額5万円プラン、月80人がディナー予約

月額掲載料:50,000円
予約手数料:80人 × 220円 = 17,600円
月合計:67,600円
年間合計:811,200円

年間43万〜81万円。この金額をどう考えるか。

20席の個人店で客単価3,000円なら、食べログのコストを回収するだけで年間143〜270人の新規来店が必要になる。


「やめた店」は何をしているのか──Googleマップ × Instagram × LINEの3本柱

柱①:Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)── 新規集客の主戦場

Googleマップは完全無料で使える。しかもユーザーの86.1%が飲食店探しに使っている。

やるべきことはシンプルだ。

  1. 基本情報を正確に入力する(営業時間、定休日、電話番号、住所)
  2. 写真を定期的に追加する(最低月1回、料理と店内の写真)
  3. 口コミに全件返信する(良い口コミにも悪い口コミにも)
  4. 投稿機能を使う(新メニューやイベント情報を月1〜2回投稿)

これだけで、近隣の検索ユーザーに対する露出は大幅に上がる。

柱②:Instagram── 「この店、行きたい」をつくる

Instagramは「雰囲気」と「料理の見た目」を伝えるのに最適だ。

  • 週2〜3回の投稿で十分(毎日やる必要はない)
  • リールの活用が効果的(調理シーンの短い動画は拡散しやすい)
  • ハッシュタグは地域名+ジャンル(「#渋谷ランチ」「#福岡カフェ」)
  • 過度な加工はNG。2026年のトレンドは「リアルさ」

費用はゼロ。スマホ1台あれば始められる。

柱③:LINE公式アカウント── リピーターの囲い込み

新規客をリピーターに変えるのがLINEの役割だ。

  • 無料プランでも月200通のメッセージ配信が可能
  • クーポン機能で来店を促進
  • 友だち登録時のあいさつメッセージで自動クーポン配布
  • デジタル会員証で紙カードのコスト削減

ある居酒屋では、LINE導入から1年で友だち1,400名を獲得し、紙カードの発行コストをゼロにした事例もある。


やめるべき店、続けるべき店──判断チェックリスト

食べログをやめても大丈夫な店

  • 客単価が3,000円以下(ランチ主体含む)
  • 席数が20席以下の小さな店
  • リピーター比率が50%以上
  • 食べログ経由の予約が全体の10%以下
  • Googleマップの口コミが30件以上ある
  • InstagramまたはLINE公式をすでに運用している

4つ以上当てはまるなら、食べログの有料プランは費用対効果が合っていない可能性が高い。

食べログを続けるべき店

  • 客単価が5,000円以上(接待・記念日需要あり)
  • 50席以上で宴会予約が売上の柱
  • 駅前激戦区で検索上位が死活問題
  • 食べログ経由の予約が全体の30%以上
  • 観光地に立地している

3つ以上当てはまるなら、食べログは続ける価値がある。


「段階的にやめる」という選択肢

いきなり解約するのが不安なら、こういう手順がある。

ステップ1(1ヶ月目):Googleビジネスプロフィールを整備する

  • 写真を20枚以上アップロード
  • 基本情報を完璧に入力
  • 過去の口コミに全件返信する

ステップ2(2ヶ月目):Instagramを週2回投稿する

  • 料理の写真と短い動画を投稿
  • 地域のハッシュタグを活用

ステップ3(3ヶ月目):LINE公式アカウントを開設する

  • 来店客に友だち登録を促す
  • 友だち登録で次回ドリンクサービスなどの特典を用意

ステップ4(4ヶ月目):食べログのプランをダウングレードする

  • プレミアム → ベーシック、ベーシック → ライト、または無料プランに切り替え
  • 予約が減るかどうか1ヶ月観察する

ステップ5(5ヶ月目以降):データを見て最終判断する

  • 食べログのダウングレード後、来客数が変わらなければ解約
  • 来客数が減ったなら、プランを戻して分析し直す

コスト比較の早見表

施策月額コスト主な効果
食べログ ベーシック約3.6万円検索上位表示、ネット予約
Googleビジネスプロフィール0円地域検索での露出、口コミ
Instagram0円認知拡大、ビジュアル訴求
LINE公式アカウント0円(無料プラン)リピーター促進、クーポン
合計(食べログなし)0円

年間43万円が浮く。その金額で何ができるか考えてみてほしい。

食材の仕入れを改善できる。新しいメニューの開発費に充てられる。スタッフの時給を上げられる。

「毎月払っている掲載料」は、本当に必要なコストなのか。

一度、数字と向き合ってみよう。


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よくある質問

食べログの有料プランは年間いくらかかりますか?

有料プランの月額は1万〜10万円(税別)で、多くの個人飲食店はベーシックプラン(月2.5万〜5万円)を利用しています。これに加えて予約手数料がかかり、ランチ1人110円、ディナー1人220円です。月に50人がディナー予約をすると手数料だけで月1.1万円。月額2.5万円のプランなら、合計で月3.6万円、年間43万円以上になります。さらに上位プランでは月額10万円を超えるケースもあり、小規模な個人店にとって大きな固定費です。

食べログをやめたら集客は減りますか?

店の業態と立地によります。TableCheckの2024年調査では、飲食店探しにGoogleを利用する人が86.1%で、グルメサイトの61.3%を大きく上回っています。つまり、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の対策をしっかりやっていれば、食べログをやめても集客を維持できるケースは多いです。特にリピーター比率が高い店、常連中心の個人店、SNSでの認知度が高い店は影響が少ない傾向にあります。一方、観光地の店舗や接待・宴会需要が多い店は、グルメサイト経由の予約が多い場合があるため、慎重に判断すべきです。

Googleマップだけで集客は足りますか?

Googleマップ単独で十分な集客が得られる店もありますが、Googleマップ+Instagram+LINE公式アカウントの3本柱がおすすめです。Googleマップは新規客の発見、Instagramは視覚的な訴求と認知拡大、LINEはリピーターの囲い込みと来店促進。3つとも基本無料で始められ、組み合わせることで食べログ以上の集客効果を得ている個人店は増えています。重要なのはGoogleビジネスプロフィールの情報を常に最新に保ち、口コミに返信し、写真を定期的に追加することです。

食べログを続けるべき店はどんな店ですか?

以下に当てはまる場合は、食べログの有料プランを続ける価値があります。①客単価が5,000円以上の高単価店(接待・記念日需要が多い)、②50席以上の大箱で宴会予約が売上の柱、③駅前の激戦区で検索上位表示が必要、④食べログ経由の予約が全体の30%以上を占めている。逆に、客単価1,000円台のランチ主体の店、席数20席以下の小さな店、リピーター中心の常連店は、食べログの費用対効果が合わない可能性が高いです。

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