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飲食店の米値上げで客離れが怖いときの原価計算(2026): 1杯いくら上げるか5分で決める

米が高くて値上げしたい。でも客離れが怖い。小さな飲食店向けに、1杯あたりの必要値上げ額を5分で出す手順を、やさしい言葉で解説します。

公開 2026年2月17日
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目次

「米は上がる。でも値上げすると怖い」
この悩み、いま本当に多いです。

検索でも 飲食店 値上げ 客離れ が出てきます。
Yahoo!知恵袋でも同じ悩みの相談が続いています。

先に結論

  • まずは感覚ではなく、1杯の追加原価を計算する
  • 米だけの上昇なら、必要値上げ額は式で短時間に出せる
  • 告知は「理由・開始日・対象メニュー」の3点で十分

2026年に急いで見直す理由

数字で見ると、迷っている時間が少ないのが分かります。

  • 農林水産省公表の相対取引価格は、令和7年12月で玄米60kgあたり36,075円
  • 最低賃金の全国加重平均は1,121円(令和7年度)
  • 中小企業の価格転嫁率は**53.5%**で、上がったコストを十分に反映しきれていません

価格転嫁(かかくてんか) は、
「上がったコストを販売価格に反映すること」です。
ここが遅れると、売れていても利益が薄くなります。

5分でできる計算(スマホ電卓でOK)

1) 1杯の追加原価を出す

米の追加原価(1杯)=
(現在の米単価 - 以前の米単価)× 1杯で使う米のkg

例:

  • 以前: 27,649円 / 60kg = 461円/kg
  • 現在: 36,075円 / 60kg = 601円/kg
  • 1杯の使用量: 0.18kg
追加原価 = (601 - 461) × 0.18 = 25.2円

この例なら、1杯あたり約25円コストが増えています。

2) 実際の受け取り増加をざっくり確認

キャッシュレスが多い店は、手数料ぶんを見ます。

受け取り増加額 =
値上げ額 × (1 - キャッシュレス比率 × 決済手数料率)

例(キャッシュレス比率42.8%、手数料3.0%、値上げ30円):

受け取り増加額 = 30 × (1 - 0.428 × 0.03) = 約29.6円

米の追加原価25.2円を吸収できるので、
この条件なら30円改定は現実的と判断できます。

客離れを抑える告知テンプレ(そのまま使えます)

いつもご利用ありがとうございます。
原材料費の上昇により、◯月◯日から一部メニューを30円改定いたします。
品質維持のための見直しです。ご理解いただけますと幸いです。

長文は不要です。
短く、事実だけ伝える方が読みやすいです。

今週の実行チェックリスト

  • 売上上位3メニューの米使用量(kg)を確認
  • 1杯の追加原価を計算
  • 値上げ候補を「20円・30円・40円」で比較
  • 告知文を作成(理由・開始日・対象メニュー)
  • 改定後2週間、客数と粗利を同時に確認

まとめ

米値上げの時期は、迷い続けるほど利益が削られます。
まずは1杯の追加原価を出して、小幅改定を試す。
この順番なら、客離れリスクを抑えながら前に進めます。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

米の値上げ分は、1杯いくら上げればいいですか?

まずは1杯の追加原価を計算します。米単価の差額に、1杯で使う米のkg数を掛けるだけで目安が出せます。

値上げすると客離れしませんか?

告知なしの値上げより、理由と開始日を短く伝える方が納得されやすいです。小幅改定を先に試す方法も有効です。

難しい計算が苦手でもできますか?

できます。この記事の式は掛け算と引き算だけです。スマホの電卓で5分あれば十分です。

最初にどのメニューから見直すべきですか?

売上上位3メニューからです。影響が大きく、改善効果がすぐ見えます。

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