予約金は「取るか、取らないか」の二択ではありません。
どの予約帯で、いくら保全するかの設計です。
先に結論
- 予約金は全員ではなく「高損失帯」に絞る
- 金額は客観式で算出し、感覚設定をやめる
- 月1回、来店率と粗利で見直す
2026年に設計が必要な背景
JNTOの公表では、2025年の訪日外客数は 36,869,900人(前年比 +10.5%)。
予約市場そのものが拡大しています。
ebicaの公開データでも、2025年のネット予約来店人数は強く伸びています。
予約依存が高まるほど、無断キャンセル1件のダメージが重くなります。
検索意図も「予約金」へ寄っている
Google Suggestには次が出ます。
飲食店 予約金飲食店 予約 デポジット飲食店 予約 キャンセル料
現場はすでに、
「キャンセル後の対応」から「事前保全の設計」へ関心が移っています。
まずこの2式
最低デポジット総額 =
無断キャンセル想定実損 - 当日再販見込み
1人あたり最低デポジット =
最低デポジット総額 ÷ 予約人数
試算例(8名・コース予約)
前提:
- 予約売上:
64,000円(8,000円 × 8名) - 無断キャンセル想定実損:
30,400円 - 当日再販見込み:
6,400円
最低デポジット総額 = 30,400 - 6,400 = 24,000円
1人あたり最低デポジット = 24,000 ÷ 8 = 3,000円
このケースでは、
1人 3,000円 を下回ると保全不足になりやすいです。
対象を分ける運用例
- 2〜3名: 予約金なし(確認メッセージ強化)
- 4〜7名: カード情報ホールド
- 8名以上 or 高単価コース: 1人あたりデポジット設定
この分け方だと、
機会損失を抑えながら高損失予約を守れます。
表示ルールの最小セット
- 予約時: 対象条件と金額
- 確認連絡: 変更期限と返金条件
- 当日導線: 問い合わせ先
運用が崩れる原因は、金額より告知漏れです。
文言を固定して、全チャネルで統一してください。
今日やること(15分)
- 直近1か月の「高損失予約帯」を抽出
- 1人あたり最低デポジットを計算
- 対象条件(人数・単価・曜日時間)を1枚化
- 予約ページ文言を更新して運用開始
まとめ
予約金は、強い店だけが使う仕組みではありません。
小さな店ほど、無断キャンセルの振れを平準化する道具です。
対象と金額を式で決める。
この運用に変えるだけで、予約売上の安定度は上がります。