「家賃は売上の10%まで」 この言い方、よく聞きますよね。
でも実際は、10%だけで判断すると外しやすいです。 同じ10%でも、客単価と回転率が違えば、手元に残る金額はまったく変わります。
先に結論
- 家賃比率は“目安”であって、正解ではありません
- 判断は
家賃比率と1席あたり家賃をセットで見ます - 改善は値上げだけでなく、メニュー構成と回転改善が効きます
2026年に家賃比率が重く感じる理由
- 帝国データバンク: 2025年の飲食店倒産は900件(過去最多)
- 同社調査: 価格転嫁率は40.6%(2025年2月時点)
コスト上昇を価格に乗せ切れないと、 毎月固定で出ていく家賃が一気に重く見えてきます。
ここでいう 価格転嫁率 は、
上がったコストを販売価格にどれだけ反映できたか、という割合です。
まずこの2つを出す
家賃比率(%) = 月間家賃 ÷ 月商 × 100
1席あたり家賃(円/月) = 月間家賃 ÷ 席数
1席あたり家賃 は、
「1つの席が毎月いくら家賃を背負っているか」を見る数字です。
30秒でわかる例
- 月間家賃: 35万円
- 月商: 280万円
- 席数: 18席
家賃比率 = 35万 ÷ 280万 × 100 = 12.5%
1席あたり家賃 = 35万 ÷ 18 = 19,444円
ここで終わりにせず、 「平日昼の空席が多いのか」「夜の客単価が低いのか」を分けて見ます。 原因が違うと、打ち手も変わるからです。
家賃が重い店で効く3手
1) 時間帯でメニューを分ける
ランチとディナーを同じ価格のままにすると、 人件費差を吸収できず利益が薄くなりやすいです。
2) 高粗利商品の比率を上げる
売れ筋の中で、粗利が高い商品を看板に寄せます。
3) 席回転のボトルネックを1つだけ直す
提供待ち、会計待ち、片付け遅れ。 まず1つ改善すると、家賃負担が薄まりやすいです。
今週やること
- 直近3か月の平均で家賃比率を計算
- 1席あたり家賃を算出
- ランチ/ディナー別で客単価と回転率を確認
- 高粗利メニュー比率を1つ上げる
- 2週間後に家賃比率を再確認
まとめ
家賃比率は「何%が正義か」ではなく、 店の売り方に合っているかを見る指標です。
まずは 家賃比率 と 1席あたり家賃 を出してみてください。
それだけで、次に直す場所がかなり明確になります。