ブログ

メニューを減らすと利益が出る?──「売上×粗利」で残すメニューを決める方法

品数を増やしたのにお金が残らない。それは在庫ロスと仕込み負担が増えているからかもしれません。売上と粗利のバランスで残すメニューを選び、3品ずつ整理する方法を紹介します。

公開 2026年2月17日
·
更新 2026年2月18日
飲食店 メニュー数飲食店 原価管理飲食店 食品ロス小規模飲食店利益改善
目次

「お客さんに選択肢を多く出した方が喜ばれるはず」。そう思ってメニューを増やしてきた。でも気づけば在庫が膨らみ、仕込みに追われ、ロスが増えている。

メニューが多いこと自体は悪くありません。問題は「利益に貢献しないメニュー」が混ざっていることです。

先に結論

  • 品数が多いほど在庫ロスと仕込み負担が増える
  • 残すメニューは「人気」ではなく「売上×粗利」で決める
  • 一気に削らず、低回転メニューから3品ずつ段階的に整理する

いまメニュー最適化が効く理由

令和5年度の食品ロスは464万トン。うち事業系は231万トンです(環境省)。2025年の飲食店倒産は1,002件で過去最多(帝国データバンク)。

品数が増えると仕入れ点数が増え、管理工数とロスが同時に上がります。小さな店ほど、ここが利益を圧迫します。

残すメニューの選び方

商品スコア = 売上構成比 × 粗利率

難しく見えますが、要は「よく売れて、しっかり利益が残る商品」を優先するだけです。

3分類で判断

分類条件対応
残す売上高い・粗利高いそのまま継続
改善売上高い・粗利低い価格か量を見直す
整理候補売上低い・粗利低い段階的に休止

具体例

月1,000食の店で、低回転メニュー5品が月合計60食、ロス率20%。ロス原価が1食250円だとすると:

月ロス額 = 60 × 0.20 × 250 = 3,000円

金額だけ見ると小さい。でもこの5品のために仕込み時間が毎日30分かかっていたら?発注作業が増えていたら?目に見えないコストまで含めると、差は広がります。

失敗しやすいポイント

売上だけで残す商品を決める。粗利が薄い人気商品を残し続けると、売れるほど利益が薄くなるという矛盾が起きます。

仕入れ食材の共通化を無視する。共通食材が少ないメニュー構成だと、在庫管理が複雑になりロスも増えます。

一気にメニューを半分にする。常連さんの「あのメニューがなくなった」ショックは意外と大きい。3品ずつ、2週間ごとに整理するのが安全です。

今週やること

  • 全メニューの売上構成比と粗利率を出す
  • 「売上低い・粗利低い」メニューを3品抽出する
  • 3品を段階的に休止する
  • 2週間後にロス率と粗利を比較する
  • 結果を見て次の3品を検討する

まとめ

メニュー数の最適化は、売上を捨てることではなく利益を守ることです。

まずは3品だけ見直してみてください。在庫管理が楽になり、仕込みの時間が浮き、ロスが減る。その効果は数字ですぐに見えるはずです。


KitchenCostでメニューごとの原価と粗利を管理しておけば、整理候補のメニューがすぐに特定できます。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

メニューを減らすと売上が落ちませんか?

売上が多少落ちても、在庫ロスと仕込み負担が減って利益が改善するケースは多いです。50品を30品にした店で月の利益が増えた、という話は珍しくありません。

何品まで減らせばよいですか?

品数に正解はありません。売上構成比と粗利で残す商品を決めるのが安全です。まず「売上低い・粗利低い」の商品を3品抽出するところから。

残すメニューはどう選びますか?

売上が高く粗利も高い商品が最優先。売上は高いけど粗利が薄い商品は、価格か量の見直し候補です。

すぐに全部削るべきですか?

一気に削ると常連さんが離れるリスクがあります。低回転メニューから3品ずつ段階的に整理する方が失敗しにくいです。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。