値上げで客離れを避けるコツは、率より順番です。全品一律より、先に「赤字化しやすい商品」から直すほうが失敗が少なくなります。
まず結論
- 値上げ幅は感覚で決めず、増加コストを販売数で割って決めます。
- 段階改定(1回でなく2回に分ける改定)にすると、常連の離脱を抑えやすくなります。
- 告知は「理由・対象商品・開始日」の3点だけを短く出します。
背景データ(日付: 2026年2月17日確認)
- 中小企業庁調査の価格転嫁率は53.5%(2025年11月28日公表)で、コスト上昇の全吸収は難しい状況です。
- 帝国データバンク調査では、2025年の食品値上げは20,609品目(2025年11月28日公表)。
- 同調査で2025年の飲食店倒産は900件(2026年1月13日公表)。
- 最低賃金の全国加重平均は1,121円(厚生労働省、2025年8月28日公表)。
- CPIで食料は2025年平均+6.8%(総務省統計局、確認日: 2026年2月17日)。
計算例
必要改定額の考え方です。
月間のコスト増:
食材増 54,000円 + 人件費増 18,000円 = 72,000円
対象メニュー月販: 1,200食
必要改定額 = 72,000 ÷ 1,200 = 60円/食
一度に+60円が不安なら、
- 1回目: +30円(今月)
- 2回目: +30円(6週間後)
この2段階に分けると、来店頻度の高い客の反応を見ながら調整できます。
今日の実行項目
- 売上上位10品のうち、原価率が高い3品を抽出する
- 3品だけ「必要改定額」を計算する
- 告知文を80〜120文字で作り、店頭とSNSで同時掲出する
- 改定後2週間は「販売数」と「粗利額」を毎日記録する