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飲食店の値上げで客離れを防ぐ方法(2026): 率より順番を間違えない

値上げ率そのものより、対象商品の選び方と告知順序が結果を分けます。2026年向けに、段階改定の実務を具体例で解説。

公開 2026年2月14日
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更新 2026年2月17日
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目次

値上げで客離れを避けるコツは、率より順番です。全品一律より、先に「赤字化しやすい商品」から直すほうが失敗が少なくなります。

まず結論

  • 値上げ幅は感覚で決めず、増加コストを販売数で割って決めます。
  • 段階改定(1回でなく2回に分ける改定)にすると、常連の離脱を抑えやすくなります。
  • 告知は「理由・対象商品・開始日」の3点だけを短く出します。

背景データ(日付: 2026年2月17日確認)

  • 中小企業庁調査の価格転嫁率は53.5%(2025年11月28日公表)で、コスト上昇の全吸収は難しい状況です。
  • 帝国データバンク調査では、2025年の食品値上げは20,609品目(2025年11月28日公表)。
  • 同調査で2025年の飲食店倒産は900件(2026年1月13日公表)。
  • 最低賃金の全国加重平均は1,121円(厚生労働省、2025年8月28日公表)。
  • CPIで食料は2025年平均+6.8%(総務省統計局、確認日: 2026年2月17日)。

計算例

必要改定額の考え方です。

月間のコスト増:
食材増 54,000円 + 人件費増 18,000円 = 72,000円

対象メニュー月販: 1,200食
必要改定額 = 72,000 ÷ 1,200 = 60円/食

一度に+60円が不安なら、

  • 1回目: +30円(今月)
  • 2回目: +30円(6週間後)

この2段階に分けると、来店頻度の高い客の反応を見ながら調整できます。

今日の実行項目

  • 売上上位10品のうち、原価率が高い3品を抽出する
  • 3品だけ「必要改定額」を計算する
  • 告知文を80〜120文字で作り、店頭とSNSで同時掲出する
  • 改定後2週間は「販売数」と「粗利額」を毎日記録する

参考リンク

よくある質問

値上げすると本当に客離れしますか?

一律改定だと反発が出やすいですが、対象商品を絞った段階改定と明確な告知を組み合わせると影響を抑えやすいです。

どのメニューから上げるべきですか?

原価率が目標から大きく外れた商品、提供工数が高い商品、代替が多い商品から優先するのが実務的です。

告知文はどれくらい書くべきですか?

長文より、理由・対象・実施日を短く明記する方が伝わります。

2026年は値上げを前提で考えるべきですか?

価格転嫁が難しい業界でも、放置すると利益が先に崩れるため、まずは選択的な改定計画を持つのが安全です。

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