値上げを決めて、金額も決めて、メニューも直した—— でもそのあと「告知、いつ出す?」で手が止まっていませんか。
Yahoo!知恵袋でも「何日前に告知すべき?」「告知しないとまずい?」という相談が何度も出ています。 つまり、値上げの中身より出すタイミングで悩んでいる店が多いわけです。
先に結論
- 目安は14日前に初回告知、7日前に再告知
- 大事なのは日数より「店頭・SNS・注文画面の内容が一致していること」
- 当日告知はできるだけ避ける
なぜ今、告知タイミングが大事なのか
飲食店の価格転嫁率は32.3%(全業種平均39.4%)。 上がったコストの7割近くを店が吸収している状態です。
値上げ自体は必要。でも伝え方を間違えると、それだけで常連が離れかねません。 「いくら上げるか」と同じくらい「いつ・どう伝えるか」が大事な時代です。
14日前からの実務スケジュール
14日前: 先出し告知
まずこの3点だけ出します。
- 変更理由(原材料費・人件費など)
- 対象(全品か一部か)
- 開始日
長い説明は不要です。 「原材料費高騰に伴い、3月1日より一部商品の価格を改定します」——これで十分。
7日前: 再告知
- 店頭POPを更新
- SNSの固定投稿を更新
- 予約画面・デリバリーの商品説明を更新
ここで3か所の内容をそろえると、現場の説明負担がかなり減ります。 スタッフが「聞かれたらこれを見せて」と言える状態を作るのがポイントですね。
前日〜当日: 最終確認
- レジ価格
- メニュー表
- デリバリー掲載価格
この3つがズレると、会計時にトラブルが起きます。 前日に15分かけて全部チェックしてください。
そのまま使える短文テンプレ
原材料費・人件費の上昇に伴い、2026年3月1日より一部商品の価格を改定いたします。
品質維持のための対応です。ご理解のほどお願いいたします。
これを店頭・SNS・注文画面すべてに同じ文面で貼るだけです。
よくある失敗
- SNSだけ告知して店頭は未更新 → 来店客が知らない
- 価格は変えたが開始日を明記しない → 「いつから?」の問い合わせ殺到
- スタッフへの共有が漏れている → 説明が人によって違う
今週やること
- 値上げ対象商品の一覧を作る
- 14日前告知文を1本作る
- 店頭・SNS・注文導線に同じ文面を反映する
- 7日前に再告知する日程をカレンダーに入れる
値上げで一番もったいないのは、必要な改定を「伝え方」で台無しにすることです。 14日前に短く出して、7日前にそろえる。この型だけで、かなりの問題を防げます。
改定対象を決めるとき、KitchenCostで上位メニューの原価率を出しておくと判断が早いです。