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飲食店の値上げ相場は何%? 迷ったときの自店基準の決め方(2026)

『相場は分かった。でもうちの店は何円上げるべき?』と悩む方向け。相場情報に振り回されず、原価と粗利から値上げ幅を決める手順をやさしく解説します。

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目次

「値上げ相場って、何%なんですか?」 この質問、いま本当に多いです。

先に3行

  • 相場は参考になりますが、そのまま使うと外れます。
  • 先に見るべきは、うちの店の1品あたり粗利です。
  • 値上げ幅は「率」より「何円不足しているか」で決めると失敗しにくいです。

むずかしい言葉を先に

  • 粗利: 売価から原価を引いた残り。家賃や人件費を払う元になるお金です。
  • 粗利差額: 原価上昇で1品あたり減った粗利。
  • 値上げ相場: 世の中でよく使われる目安値。自店の正解とは限りません。

いま現場で起きていること(2026-02-17確認)

  • Google候補に 飲食店 値上げ 相場飲食店 値上げできない が出ています。
  • 帝国データバンク公表では、2025年の食品値上げは 20,609品目
  • 帝国データバンク公表で、2025年の飲食店倒産は 900件
  • 厚生労働省公表で、令和7年度最低賃金の全国加重平均は 1,121円

つまり、 原価も人件費も上がる中で、値上げ判断を急ぐ店が増えています。

相場より先に見るべき数字

1. 現在の1品粗利

現在粗利 = 現在売価 - 現在原価

2. 原価上昇後の1品粗利

新粗利 = 現在売価 - 新原価

3. 足りない金額(円)

不足額 = 現在粗利 - 新粗利

この不足額が、 値上げか他施策で埋めるべき金額です。

5分でできる試算

前提(看板ランチ):

  • 現在売価: 1,100円
  • 旧原価: 390円
  • 新原価: 465円
現在粗利 = 1,100 - 390 = 710円
新粗利 = 1,100 - 465 = 635円
不足額 = 75円/食

1日50食なら、

75円 × 50食 = 3,750円/日
3,750円 × 25日 = 93,750円/月

「相場が何%か」より、 この不足額をどう埋めるかが先です。

値上げできないときの3択

  1. 価格を上げる(例: +50〜80円)
  2. 内容を微調整する(量・付け合わせ)
  3. セット設計で客単価を補う

実務では、 この3つを組み合わせる方が通りやすいです。

すぐ使える告知文

原材料価格の上昇に伴い、○月○日より一部商品の価格を見直します。
品質維持のための改定となります。ご理解のほどお願いいたします。

ポイントは、 理由・対象・開始日を同じ文でそろえることです。

今日やること

  • 売上上位5品の不足額(円)を出す
  • 値上げ・内容調整・セット化の3択で分ける
  • 告知文を1つ決めて全チャネルで統一する
  • 改定後14日だけ販売数と粗利を追う

まとめ

値上げ相場は、方向を知るための地図です。 でも実際に歩くのは、うちの店の数字です。

「何%上げるか」より先に、 「何円不足しているか」を先に出す。 それだけで、値上げ判断はかなり楽になります。

参考リンク(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

飲食店の値上げ相場は何%くらいですか?

業態や立地で差が大きいため、一律の正解はありません。相場は参考にして、最終的には自店の原価と粗利で決めるのが安全です。

値上げできないときはどうすればいいですか?

値上げだけに頼らず、量の見直し、セット設計、仕入れ条件の見直しを同時に行うと改善しやすいです。

まず何を計算すればいいですか?

売上上位メニューの現行粗利と、原価上昇後の粗利差額を先に出してください。

お客さまへの伝え方は?

長文より、理由・対象・開始日を短くそろえて伝える方が受け入れられやすいです。

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