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仕込み時間を原価に入れていますか?──「疲れるだけで残らない」の正体

原価率は悪くないのに利益が残らない。その原因、仕込み時間を原価に入れていないからかもしれません。時給・仕込み分数・数量の3つで計算できる方法を紹介します。

公開 2026年2月17日
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更新 2026年2月18日
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目次

ランチ営業が終わって、ようやく座れた15時。レジの数字を見ると、売上は悪くない。なのに「今月も残らないかもしれない」という不安がよぎる。

この感覚、仕込み時間を原価に入れていないことが原因かもしれません。

先に結論

  • 食材原価だけ見ていると、手間の重い商品ほど「見かけ上は黒字」になってしまう
  • 仕込み時間を1品ごとの原価に割り戻せば、どの商品が店を疲弊させているかが見える
  • 売れ筋で仕込みが長い商品から計算すると、利益改善の効果が早い

なぜいま仕込み時間を見るべきか

2025年度の最低賃金は全国加重平均1,121円。前年から66円の引き上げです(厚生労働省)。飲食店の倒産は2025年に1,002件と過去最多を記録しました(帝国データバンク)。

人件費が上がり続ける局面で、仕込み時間を原価に入れないのは「見えない赤字」を放置しているのと同じです。

1品あたり仕込み人件費の計算式

仕込み人件費(合計) = 時給 × 仕込み時間(分) ÷ 60
1品あたり仕込み人件費 = 仕込み人件費(合計) ÷ 仕込みで作れる数量

具体例で見てみましょう

  • 時給 1,200円
  • 仕込み 90分
  • 仕込みで30食分
仕込み人件費(合計) = 1,200 × 90 ÷ 60 = 1,800円
1品あたり仕込み人件費 = 1,800 ÷ 30 = 60円

「たった60円」と思うかもしれません。でも月1,000食出る商品なら、月60,000円の差になります。年間で72万円。これは無視できない数字でしょう。

やりがちな失敗3つ

仕込みを「まとめて固定費扱い」にする

「人件費は月○○万」とひとくくりにすると、どの商品が利益を食っているか見えなくなります。商品ごとに割り戻すのがポイントです。

時給を最低賃金で固定する

実際の人件費には社会保険料や手当が含まれます。時給1,121円で計算しても、実コストが1,400円なら計算がズレますね。

1回計算して終わりにする

仕入れ値も時給も変動します。最低でも月1回は見直しましょう。

今週やること

  • 売れ筋5商品の仕込み時間を実測する(ストップウォッチでOK)
  • 時給を実コスト(社会保険込み)で設定する
  • 1品あたり仕込み人件費を計算する
  • 原価が高い商品は、価格か量目を小幅調整する
  • 2週間後に粗利を再確認する

まとめ

仕込み時間を原価に入れるだけで、「頑張っているのに残らない」の原因が見えてきます。

まずは売れ筋5品だけで十分。全商品を一気にやろうとすると続きません。5品の計算が終わったとき、利益の見え方がかなり変わっているはずです。


KitchenCostなら、仕込み時間を含めた1品原価をスマホでかんたんに計算できます。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

仕込み時間を原価に入れる必要はありますか?

はい。食材費だけで見ると、90分かけて仕込む商品も10分で出せる商品も同じ原価に見えてしまいます。手間が重い商品ほど、実際の利益は少ないわけです。

どう計算すればよいですか?

時給×仕込み分数÷60で仕込み人件費の合計を出し、作れる数量で割ります。例えば時給1,200円・90分・30食なら1品あたり60円です。

難しい会計知識は必要ですか?

不要です。時給、仕込みにかかる分数、仕込みで作れる数量──この3つがあれば始められます。

どの商品からやればいいですか?

よく出る商品で、仕込みに30分以上かかるものから。月1,000食出る商品なら、1品60円の差でも月6万円変わります。

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