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飲食店の無断キャンセル損失計算(2026): 1組ドタキャンの実損を可視化

無断キャンセルを売上マイナスだけで終わらせない実務ガイド。粗利消失・仕込み廃棄・人時ロスまで含めて1件損失を計算し、週次で止血する方法を解説します。

公開 2026年2月14日
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更新 2026年2月17日
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目次

無断キャンセルは、売上が消えるだけではありません。
粗利と仕込みと人時が、同時に消えます。

先に結論

  • 無断キャンセルは「売上減」ではなく「実損」で管理する
  • 1件損失を式で固定し、週次で原因別に追う
  • 件数より「金額が大きい予約帯」から対策する

2026年に見逃せない背景

JNTO公表値では、2025年の訪日外客数は 36,869,900人(前年比 +10.5%)でした。
予約需要そのものが増えている局面です。

さらにebicaの公開データでは、2025年1〜11月のネット予約来店人数は前年比 +113.5%、12月は +147.7%
予約売上比率が上がるほど、無断キャンセルは損益に直撃します。

現場の検索意図

Google Suggestでも次が並びます。

  • 無断キャンセル 飲食店
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Yahoo!知恵袋でも、人数変更なしの無断キャンセルに関する相談が続いています。
「起きるかどうか」ではなく「起きた前提でどう守るか」の設計が必要です。

1件実損の基本式

失われた粗利 = 予約売上 - 売上連動変動費

無断キャンセル実損 =
失われた粗利 + 仕込み廃棄原価 + 空席人時コスト - 当日再販回収額

5分でできる試算例

前提:

  • 6名予約、1名 8,000円 コース
  • 予約売上: 48,000円
  • 売上連動変動費: 19,200円
  • 仕込み廃棄原価: 7,200円
  • 空席人時コスト: 2,240円
  • 当日再販回収額: 10,000円
失われた粗利 = 48,000 - 19,200 = 28,800円
実損 = 28,800 + 7,200 + 2,240 - 10,000 = 28,240円

1件で約 2.8万円
週3件なら 84,720円 です。月次では約 33.9万円 になります。

週次で効く運用順

  1. 予約を「単価帯」で分ける(高単価から監視)
  2. 無断キャンセルを理由コードで記録
  3. 1件損失単価を毎週更新(食材・時給反映)
  4. 上位1原因だけ翌週に対策して効果確認

今日やること(10分)

  • 予約台帳に「無断キャンセル」フラグを追加
  • 1件実損の計算セルを固定
  • 高単価予約帯(例: 1人7,000円以上)を抽出
  • 次週の確認電話/SMSルールを決める

まとめ

無断キャンセルの怖さは、件数より1件単価です。
まずは1件実損を式で見える化してみてください。

数字で見えると、対策の優先順位がはっきりします。

参考(確認日: 2026-02-14)

よくある質問

無断キャンセルの損失は何を含めて計算しますか?

売上消失だけでなく、失われた粗利、仕込み廃棄、空席に発生した人時コスト、当日再販で回収できた金額まで含めて見るのが実務的です。

損失は月次で見れば十分ですか?

十分ではありません。週次で件数と1件あたり損失を追う方が、再発防止の打ち手を早く入れられます。

まず何から始めるべきですか?

予約台帳に無断キャンセル理由コードを追加し、1件損失の式を固定して、週次で上位原因を潰す運用から始めてください。

人数変更も同じ計算で見られますか?

はい。減員分の売上差だけでなく、仕込み済み食材と人時のロスを足して計算すると実態に近づきます。

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