ブログ

飲食店の売れ残り、値引きと廃棄どっちが得?(2026): 迷わない判断式

閉店前に値引きするか、廃棄するか。感覚で決めると利益がブレます。小さな飲食店向けに、売れ残り対応を数字で判断する方法をやさしく解説。

公開 2026年2月17日
飲食店 売れ残り飲食店 値引き飲食店 廃棄食品ロス原価計算
目次

「閉店前に値引きするべきか、廃棄するべきか」 これは毎日発生する悩みです。

Yahoo!知恵袋でも、 「値引きは何時から?」「なぜ値引きするのか」という質問が繰り返し出ています。 現場では、値引きと廃棄の線引きが難しいということです。

先に結論

  • 値引きか廃棄かは、感覚ではなく損失額で決めるべきです
  • 商品ごとに「値引き下限ライン」を持つと、判断が速くなります
  • 一律割引より、売れ残りやすい商品だけ段階値引きが有効です

2026年にこの判断が重い理由

  • 環境省: 令和5年度の食品ロスは464万トン(事業系231万トン)
  • 帝国データバンク: 価格転嫁率は39.4%(2025年7月、調査開始以来最低)

値上げで吸収しにくい時期ほど、 日々の売れ残り管理がそのまま利益差になります。

ここでいう 価格転嫁率 は、 上がったコストを販売価格にどれだけ反映できたか、という割合です。

迷わない判断式

値引き後粗利 = 値引き後売価 - 変動費
廃棄時損失 = 変動費 + 廃棄処理コスト

変動費 は、食材費・包材費など、売れた数で増減する費用です。

判断ルール

  • 値引き後粗利 > -廃棄時損失 なら値引き優先
  • 値引き後粗利 <= -廃棄時損失 なら仕込み量見直しを優先

かんたん例

  • 通常売価: 800円
  • 変動費: 360円
  • 廃棄処理コスト: 20円

30%値引き(560円)なら

値引き後粗利 = 560 - 360 = 200円
廃棄時損失 = 360 + 20 = 380円

この場合、廃棄より値引きの方が損失は小さいです。

現場でやる運用

1) 商品を3区分にする

  • 値引き向き
  • 売り切り優先
  • 値引き禁止(ブランド維持)

2) 時間で割引率を固定する

例: 19時10%、20時20%、21時30% など。 迷いが減ります。

3) 翌日の仕込み量に反映する

値引きが常態化した商品は、まず仕込み量を下げます。

今週やること

  • 売れ残り上位5商品の変動費を確認
  • 商品別の値引き下限ラインを設定
  • 時間帯ごとの割引ルールを決定
  • 1週間、値引き後粗利を記録
  • 翌週、仕込み量を再設定

まとめ

値引きか廃棄かは、 正解が1つではありません。

だからこそ、毎日同じ式で判断するのが強いです。 それだけでロスと利益のブレが小さくなります。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

値引き販売は利益を下げるだけですか?

一概には言えません。廃棄コストまで含めると、値引きの方が損失が小さいケースがあります。

判断に必要な数字は何ですか?

通常粗利、値引き後粗利、廃棄時損失の3つです。この3つを比べれば判断できます。

どこまで値引きしてよいですか?

商品ごとに下限ラインを決めるのが安全です。全品同じ割引率はおすすめしません。

食品ロス対策は利益に関係ありますか?

あります。ロスは食材費だけでなく、仕込み時間と廃棄処理コストも増やします。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。