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人件費率から「今日いくら売ればいいか」を逆算する方法

人件費率の計算が苦手でも大丈夫。時給1,121円時代に必要な1日の売上を、電卓ひとつで出せる式を紹介します。必要客数まで落とし込めば、現場で使える数字になります。

公開 2026年2月17日
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更新 2026年2月18日
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目次

「人件費率って何%がいいんですか?」

この質問をよくいただきますが、大事なのは目安ではありません。「今日いくら売れば、人件費率が目標内に収まるか」を逆算できることです。

これが分かると、朝の時点で「今日の目標客数は○人」と具体的に動けるようになります。

先に結論

  • 人件費率の目安を覚えるより、1日の必要売上を逆算する方が使える
  • 式は1つだけ。電卓で5分
  • 週次で実績と比較すれば、月末の赤字を前倒しで防げる

計算式はこれだけ

必要売上 = 1日の人件費 ÷ 目標人件費率

人件費率30%で回したいなら、1日の人件費を0.30で割ります。

具体例(最低賃金1,121円で計算)

  • 時給: 1,121円
  • スタッフ2人
  • 1日8時間
  • 目標人件費率: 30%
1日の人件費 = 1,121 × 2 × 8 = 17,936円
必要売上 = 17,936 ÷ 0.30 = 59,787円 ≒ 約6万円

客単価1,200円なら必要客数は約50人。

必要客数 = 59,787 ÷ 1,200 = 49.8人

朝この数字を頭に入れておくだけで、ランチの途中で「今日は厳しいかも」と早めに判断できるようになります。

目標に届かないときの改善順序

一度に全部直そうとすると続きません。順番を決めましょう。

  1. ピーク外のシフトを1枠だけ減らす。売上が薄い時間帯の人件費を削る
  2. 仕込みをまとめて手待ち時間を減らす。労働時間の密度を上げる
  3. 低粗利メニューの露出を下げる。忙しいのに利益が薄い状態を改善する

いまこの計算が必要な理由

最低賃金は全国加重平均1,121円(厚生労働省)。飲食店の価格転嫁率は32.3%と全業種平均を下回ります(帝国データバンク)。2025年の飲食店倒産は1,002件で過去最多。

値上げだけでは人件費増を吸収しきれない。だからこそ、人件費率の管理精度が利益に直結するわけです。

今週やること

  • 1日の人件費を計算する
  • 目標人件費率を1つ決める
  • 必要売上を逆算する
  • 客単価から必要客数まで落とし込む
  • 翌週、実績との差を確認する

まとめ

人件費率は「計算して終わり」だと現場では使えません。1日の必要売上と必要客数まで落とし込んで初めて、動ける数字になります。

まずは今週1回、5分だけ計算してみてください。


KitchenCostでメニューごとの粗利を把握しておけば、人件費率の改善ポイントも見つけやすくなります。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

人件費率はどう計算しますか?

人件費率=人件費÷売上×100です。たとえば1日の人件費が18,000円で売上が60,000円なら、人件費率は30%。まず週ごとに見ると悪化に早く気づけます。

目安は何%ですか?

業態で差はありますが、まず自分の店で「ここまでに抑えたい」という目標を1本決めるのが実務的です。この記事では30%を例に逆算します。

必要売上の逆算は難しいですか?

難しくありません。必要売上=1日の人件費÷目標人件費率。電卓で1回割るだけです。

数字が厳しいとき、何から直せばいいですか?

まずピーク外のシフトを1枠減らす。次に仕込みをまとめて手待ち時間を減らす。その次に低粗利メニューの見直し。この順番が効果的です。

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