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飲食店の人件費率 計算ガイド(2026): 最低賃金1,121円時代の現実対応

人件費率の基本式から、時給引き上げを織り込んだ週次管理まで。小さな店がすぐ使える計算例と改善順序をまとめました。

公開 2026年2月14日
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更新 2026年2月17日
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目次

人件費率は、月末にまとめて見るより週次で見るほうが効きます。特に最低賃金が上がる局面では、30分単位の配置見直しが利益差になります。

まず結論

  • 人件費率(人件費が売上に占める割合)は、月次だけでなく週次で確認します。
  • FL比率(Food=食材費とLabor=人件費の合計比率)は60%以内を目安に、時間帯別でも見ます。
  • ワンオペ化は「人件費削減」だけで判断せず、欠勤時の営業リスクも含めて決めます。

背景データ(日付: 2026年2月17日確認)

  • 2025年度の最低賃金の全国加重平均は1,121円です(厚生労働省、2025年8月28日公表)。
  • 価格転嫁率は53.5%で、全額転嫁できない企業が多い状況です(中小企業庁、2025年11月28日公表)。
  • 2025年の食品値上げは20,609品目でした(帝国データバンク、2025年11月28日公表)。
  • 2025年の飲食店倒産は900件でした(帝国データバンク、2026年1月13日公表)。
  • 2025年平均CPIで食料は前年比+6.8%です(総務省統計局、確認日: 2026年2月17日)。

計算例

まずは1週間分だけで十分です。

週売上: 900,000円
総労働時間: 280時間
平均時給: 1,121円

週人件費 = 280 × 1,121 = 313,880円
人件費率 = 313,880 ÷ 900,000 = 34.9%

次に、低売上帯を30時間削減した場合。

新しい労働時間: 250時間
新しい週人件費: 250 × 1,121 = 280,250円
新しい人件費率: 280,250 ÷ 900,000 = 31.1%

3.8ポイント下がるので、まずは閑散時間帯のシフト調整から着手するのが現実的です。

今日の実行項目

  • 先週分の「30分ごとの売上」と「在席人数」を並べる
  • 売上が低い時間帯を2コマだけ削減候補にする
  • 仕込み時間をメニュー別に測って次週シフトへ反映する
  • 週次レポートに人件費率とFL比率を固定項目で入れる

参考リンク

よくある質問

人件費率はどう計算しますか?

人件費率 = 人件費 ÷ 売上 × 100 です。売上と同じ期間で計算するのが基本です。

2026年の目安は何%ですか?

業態差はありますが、まずはFL比率60%以内を守る前提で、人件費率を週次で追う運用が現実的です。

最低賃金引き上げはどのくらい影響しますか?

時給66円の上昇は、シフト総時間が多い店ほど月数万円単位で固定的に効いてきます。

最初にどこを改善すればいいですか?

低売上時間帯の人時配置、仕込みの平準化、売上上位商品の提供動線見直しの順が効果を出しやすいです。

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