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飲食店の人件費、いくらなら赤字にならない? 時給1,121円時代の計算法

「人件費率は何%が正解?」より先に出すべき数字があります。時給1,121円から逆算する「1時間あたり必要売上」の出し方を紹介します。

更新 2026年2月18日
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目次

最低賃金の全国加重平均は1,121円。前年から66円の引き上げです。 飲食店の正社員不足率は65.3%。

「人を雇いたいけど、いくらまで出せるか分からない」—— この悩み、いまの小さな飲食店ではほぼ共通の問題になっています。

先に結論

  • 人件費率だけでなく1時間あたり必要売上を出すと、判断がずっと早くなる
  • 時給1,121円で目標人件費率30%なら、必要売上は約3,737円/時
  • 週1回の見直しだけでも「忙しいのに残らない」を減らせる

2026年の前提数字

  • 最低賃金: 全国加重平均1,121円(厚生労働省)
  • 飲食店の正社員不足: 65.3%(帝国データバンク)
  • 労務費の価格転嫁率: 50.0%(中小企業庁)

人件費は上がる一方で、その分を価格にそのまま乗せるのは難しい。 だからこそ、「いくら売れば赤字にならないか」を先に知っておく必要があります。

まずこの2つだけ計算する

1) 人件費率

人件費率 = 人件費 ÷ 売上 × 100

2) 1時間あたり必要売上

必要売上/時 = 時給 ÷ 目標人件費率

例えば時給1,121円、目標人件費率30%なら:

1,121 ÷ 0.30 = 3,736.6...  → 約3,737円/時

1時間で3,737円以上を売れない時間帯は、シフトかメニュー構成の見直し候補です。 14時〜17時あたりが怪しい店、多いのではないでしょうか。

もう1歩だけ進める(FL比率)

FL比率は、食材費と人件費を足した割合のこと。 「忙しいのに利益が薄い」を見つけやすい指標です。

FL比率 = (食材費 + 人件費) ÷ 売上 × 100

まずは60%以内を目安にしてください。 超える週が続くなら、次の3つから優先して手を打ちます。

  • 低売上時間帯の配置を15〜30分単位で調整する
  • 仕込みを前倒し・まとめ化して作業人時を減らす
  • 工程が重いメニューの売り方を変える(セット化、曜日限定など)

7日で回すミニ運用

曜日やること
先週の人件費率を記録
時間帯別売上を確認
必要売上/時を下回った時間を特定
その時間帯のシフトを15〜30分単位で修正
高工数メニューの提供数を確認
FL比率を再計算
来週の仮シフトを作る

「感覚のシフト」から「数字のシフト」に変わると、 人件費のコントロール感が全然違ってきます。

今日やること

  • 時給と目標人件費率から必要売上/時を出す
  • 先週の時間帯別売上と比べる
  • 下回った時間帯を1つだけ修正する
  • 週末にFL比率を確認する

関連ガイド


KitchenCostでレシピ原価を出しておくと、FL比率の食材費部分がすぐ出せます。人件費とあわせて週次で見ると判断が早くなりますよ。

参考データ(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

飲食店の人件費は何%が目安ですか?

業態で差がありますが、人件費率単体よりFL比率(食材費と人件費を足した割合)を60%以内に保てるかで見るのが実務的です。

時給1,121円だと、1時間でいくら売ればいいですか?

目標人件費率30%なら、1,121÷0.30で約3,737円。この金額を下回る時間帯はシフト見直し候補です。

人手不足の中で最初にやるべきことは?

採用より先に、低売上時間帯のシフトと仕込み動線を見直すこと。ここだけで月の人件費が数万円変わる店もあります。

数字が苦手でも管理できますか?

できます。人件費率・1時間あたり売上・FL比率、この3つだけ週1回見れば十分です。

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