「10名予約が当日8名になった。これ、どう扱う?」
この相談、団体予約がある店では本当に多いです。
しかも悩ましいのは、
請求しすぎても揉める、請求しないと店が削れる ところです。
先に結論
- 人数変更の判断は、
ルールと実損の2軸で決める - まず1名減ったときの損失額を数字で出す
- いきなり厳しくせず、2週間の試験運用で調整する
なぜ今このテーマが重いのか
2025年の飲食店倒産は 900件(過去最多)。
価格転嫁率は 32.3% で、全業種平均 39.4% を下回っています。
2026年2月の飲食料品値上げは 674品目。
「人件費」由来の値上げは 66.2%。
最低賃金の全国加重平均は 1,121円(66円引上げ) です。
さらに、消費者庁の2024-04-25公表資料では、
キャンセル経験ありは 57.0%。
「追加費用なし」が 66.3% という実態も示されています。
つまり、
店の損失と、お客さまの想定がズレやすい環境です。
コミュニティでも同じ悩みが続いている
Yahoo!知恵袋でも、相談は繰り返し出ています。
- 居酒屋予約で1人来られなくなった時の相談(q12290842012)
- 焼肉店で予約人数が減った場合の相談(q12297407397)
- 居酒屋の当日キャンセル対応相談(q10200199555)
- 居酒屋のキャンセル料ルール相談(q12182601797)
- 個人店の宴会キャンセル料相談(q13188801948)
「何%請求するか」より、
「どの時点で何人減ると赤字か」が曖昧なまま運用されているケースが多いです。
むずかしい言葉を先にやさしく
減員(げんいん): 予約人数が減ること実損(じっそん): 実際に店が負担した損失再販見込み: 空いた席を当日ほかのお客さまで埋められる可能性
まず計算する式はこれだけ
1名減の損失
= 先仕込みで戻せない原価 + 席拘束で失う粗利 - 減員で浮く可変費
次に、人数減にかけます。
減員損失合計
= 1名減の損失 × 減員人数
この金額が、
最低でも回収したい目安になります。
5分試算(10名予約が8名になった例)
- コース: 1名 6,000円
- 1名あたり先仕込みで戻せない原価: 1,200円
- 席拘束で失う粗利: 700円
- 減員で浮く可変費: 300円
- 減員人数: 2名
1名減の損失 = 1,200 + 700 - 300 = 1,600円
減員損失合計 = 1,600 × 2 = 3,200円
このケースでは、
2名減で3,200円が最低回収の目安です。
失敗しにくい運用ルール(例)
1) 確定期限を明文化
人数確定は前日17:00まで
期限がないと、現場判断がぶれます。
2) 無料変更枠を決める
確定期限前は1名まで無料変更可
ゼロor無制限ではなく、
小さな枠を決める方が運用しやすいです。
3) 当日減員の基準を固定
当日減員は1名あたり1,500円(または料理代50%)
固定文面にしておくと説明時間が減ります。
予約確認メッセージの型
ご予約ありがとうございます。
人数確定は前日17:00まで、以降の減員は規定料金をお願いしています。
詳細は予約ページの規約をご確認ください。
短く、予約前後で同じ文面を使うのがコツです。
今週やること
- 過去4週間の「減員件数」と「減員人数」を集計
- 1名減の損失を1回だけ計算
- 確定期限と無料変更枠を決める
- 予約確認文を統一する
- 2週間運用して、クレーム率と回収率を確認
まとめ
団体予約の人数変更は、
避けられない前提で設計した方が現実的です。
店を守る数字 と お客さまに伝わるルール。
この2つをそろえると、
現場の迷いはかなり減ります。
関連ガイド
参考(確認日: 2026-02-17)
- 帝国データバンク: 「飲食店」の倒産動向(2025年)
- 帝国データバンク: 「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年2月)
- 厚生労働省: 令和7年度 地域別最低賃金改定状況
- 消費者庁: インターネット消費者取引連絡会(第54回)資料(2024-04-25)
- Google Suggest: 居酒屋 人数減 キャンセル
- Google Suggest: 飲食店 団体予約 人数変更
- Yahoo!知恵袋: 居酒屋予約で1人来れなくなった相談(q12290842012)
- Yahoo!知恵袋: 予約人数が減った場合の相談(q12297407397)
- Yahoo!知恵袋: 居酒屋の当日キャンセル相談(q10200199555)
- Yahoo!知恵袋: 居酒屋キャンセル料の相談(q12182601797)
- Yahoo!知恵袋: 個人店の宴会キャンセル料相談(q13188801948)