「食材原価は出せるけど、ガス代をどう入れればいいか分からない。」
この悩み、開業直後の店で本当によく出ます。
実際にYahoo!知恵袋でも、同じ質問が何度も出ています。
先に結論
- ガス代は、まず”1食あたり”にして入れる
- 計算に使う数字は3つだけ(ガス代・調理割合・販売数)
- 単価が動く食材は、週1回だけ更新日を決める
なぜ今、ガス代を入れるべきか
- 2026年2月の食品価格改定は
674品目、1回平均16% - 価格転嫁率は
53.5%で、上がったコストを全額は乗せにくい
食材だけ見ていると、利益が残るように見えて実際は残っていない、が起きやすいです。
5分でできる基本計算
Step 1. 月ガス代を出す
請求書の金額をそのまま使います。
例: 月ガス代 120,000円
Step 2. 調理に使う割合をかける
給湯なども含む店は、調理分だけに絞ります。
例: 調理割合 70%
調理ガス代 = 月ガス代 × 調理割合
調理ガス代 = 120,000 × 0.70 = 84,000円
Step 3. 1食あたりガス代を出す
例: 月販売数 3,500食
1食あたりガス代 = 調理ガス代 ÷ 月販売数
1食あたりガス代 = 84,000 ÷ 3,500 = 24円
ここまで出れば、メニュー原価にそのまま足せます。
メニュー原価への入れ方
メニュー原価 = 食材費 + 包材費 + 1食あたりガス代
例(1杯)
- 食材費 410円
- 包材費 20円
- 1食あたりガス代 24円
メニュー原価 = 410 + 20 + 24 = 454円
売価980円なら
原価率 = 454 ÷ 980 × 100 = 46.3%
- 原価率: 売価のうち原価が占める割合
単価がよく変わる食材の扱い方
「野菜の値段が毎週変わって、どの単価を入れるか迷う」
これもよくある悩みです。
最初は次のやり方で十分です。
- 週1回、更新曜日を固定(例: 毎週月曜)
- 変動の大きい食材だけ更新(葉物・油など)
- 売上上位5メニューだけ先に再計算
更新単価 = 直近仕入単価
難しくしすぎるより、同じルールで続ける方が精度は上がります。
失敗しやすいポイント
1. ガス代をゼロにする
実コストが見えなくなり、値上げ判断が遅れます。
2. 全メニューを一気に更新する
作業が重くなって続きません。
まず上位5メニューで十分です。
3. 販売数の古い数字を使う
月販売数が変わると、1食あたりガス代も変わります。
販売数は毎月更新してください。
むずかしい言葉を一言で
- 原価: 商品を作るために直接かかる費用
- 配賦(はいふ): まとめてかかった費用を1品ごとに分けること
- 価格転嫁: 上がったコストを販売価格へ反映すること
今週やること
- 月ガス代と調理割合を確認
- 1食あたりガス代を計算
- 売上上位5メニューへ反映
- 毎週の単価更新日を決める