ブログ

飲食店の原価率、総売上と純売上どっちで割る?(2026): 迷わない基準

原価率を計算するとき、売上をどの数字で割るかで結果が大きく変わります。小さな飲食店向けに、総売上と純売上の違いをやさしく解説。

公開 2026年2月17日
飲食店 原価率 総売上 純売上飲食店 原価計算 初心者飲食店 税込 税抜小規模飲食店利益改善
目次

「原価率って、売上はどの数字で割ればいいの?」 ここで迷う店、本当に多いです。

同じ月でも、 総売上で割るか純売上で割るかで結果が変わります。

先に結論

  • 原価率は、純売上 で割るのが安全です
  • 総売上(税金込み)で割ると、原価率が実際より低く見えます
  • 基準をそろえるだけで、値上げ判断のズレが減ります

2026年にこの基準が重要な理由

  • 帝国データバンク: 2025年の飲食店倒産は900件(過去最多)
  • 帝国データバンク: 2026年2月の食品値上げは674品目、平均16%
  • 厚生労働省: 令和7年度最低賃金の答申ベース全国加重平均は1,121円

原価も人件費も上がる今、 数字の見方がズレるだけで、対応が遅れやすくなります。

むずかしい言葉を先に整理

  • 総売上: レジで見える税込の売上合計
  • 純売上: 税抜売上から値引き・返金を引いた売上

この2つを分ける理由はシンプルです。 消費税は店の利益ではないからです。

計算はこの順番だけ

純売上 = 税込売上 - 消費税相当額 - 値引き・返金
原価率(%) = 食材原価 ÷ 純売上 × 100

かんたん例

  • 税込売上: 1,100,000円
  • 消費税相当額: 100,000円
  • 値引き・返金: 30,000円
  • 食材原価: 360,000円
純売上 = 1,100,000 - 100,000 - 30,000 = 970,000円
原価率 = 360,000 ÷ 970,000 × 100 = 37.1%

もし総売上で割ると、

360,000 ÷ 1,100,000 × 100 = 32.7%

4ポイント以上、低く見えてしまいます。

よくある失敗

1) 税込売上と税抜売上が混ざっている

月ごとの比較がぶれて、改善が続きません。

2) 値引き・返金を引いていない

「売れたはずの売上」が多く見えてしまいます。

3) 原価と売上の期間がずれている

同じ1か月でそろえないと、正しい判断ができません。

今週やること

  • 売上データを税込と税抜で分ける
  • 値引き・返金を別行で集計する
  • 純売上を計算する
  • 原価率を純売上基準で出し直す
  • 先月との差を1行メモに残す

まとめ

原価率は、式より前に「何で割るか」が大事です。

純売上でそろえるだけで、 原価の見え方はかなり正確になります。 まず今月分を1回だけ出し直してみてください。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

原価率は総売上で計算してもいいですか?

おすすめしません。消費税が混ざると原価率が低く見えて、判断を誤りやすくなります。

純売上って何ですか?

この記事では、税抜売上から値引きや返金を引いた、実際に店の売上として残る金額を指します。

まず何をそろえればいいですか?

売上の基準を税抜にそろえることです。原価も同じ期間でそろえるとズレが減ります。

難しい会計知識は必要ですか?

不要です。税込売上から税金分を引いて、値引き分を引く。この順番だけで十分です。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。