「売上は合っているのに、お酒の本数が合わない」
この状態が続くと、 気づかないまま利益が減っていきます。
先に結論
- ドリンク在庫は、まず
4項目の記録で十分です。 - 杯数データと在庫データを一緒に見ると、原価ズレの原因が見えます。
- 売れ筋3商品だけ週1回チェックすると、無理なく続きます。
2026年にドリンク原価管理が重要な理由
- 帝国データバンク: 2025年の飲食店倒産は 900件(過去最多)
- 帝国データバンク: 2026年2月の飲食料品値上げは 674品目、平均値上げ率 16%
- 同調査: 値上げ要因のうち
人件費は 66.2% - 厚生労働省: 最低賃金の答申ベース全国加重平均は 1,121円
食材も人件費も上がる今は、 「なんとなくの在庫管理」がいちばん危険です。
コミュニティで実際に多い悩み
- 「お酒在庫をExcelで管理したい」(q10151409370)
- 「在庫管理表をどう作ればいいか分からない」(q13298810093)
- 「ロス管理表や在庫管理表、何を用意すべき?」(q10175327400)
- 「棚卸・在庫管理・原価計算をまとめて回したい」(q11138730431)
現場の悩みはほぼ同じで、
記録項目が多すぎて続かない ことです。
まず覚える4項目
期首在庫: 週のはじめにある本数仕入本数: その週に入ってきた本数販売杯数: その週に売れた杯数期末在庫: 週の終わりに残った本数
この4つだけで、ズレは見つけられます。
計算はこの3つだけ
1mlあたり原価 = 1本の仕入価格 ÷ 1本の内容量(ml)
1杯原価 = 1mlあたり原価 × 1杯の標準使用量(ml)
在庫差異率(%) = (帳簿在庫 - 実在庫) ÷ 帳簿在庫 × 100
帳簿在庫 は記録上の在庫、
実在庫 は実際に数えた在庫です。
かんたん実例(ハイボール)
前提
- ウイスキー: 700ml / 1本1,400円
- 1杯の標準使用量: 30ml
- 週間販売杯数: 250杯
計算
1mlあたり原価 = 1,400 ÷ 700 = 2円
1杯原価 = 2 × 30 = 60円
理論使用本数 = (250 × 30) ÷ 700 = 10.7本
実際に12本開いていたら、 差は 1.3本(約1,820円)です。
これが4週続くと、 月 7,000円超 のズレになります。
よくある失敗
1) ボトル容量を混ぜて計算する
700mlと1Lを同じ1本で数えると、必ずズレます。
2) 標準使用量を決めていない
目分量提供が続くと、売上と在庫が合いません。
3) 月末だけ棚卸する
ズレの発生日が分からず、原因が追えなくなります。
失敗しにくい運用ルール
1) 売れ筋3ドリンクだけ先に管理
全部いきなり管理すると止まりやすいです。
2) 在庫差異率3%を目安にする
3%を超えた商品だけ、優先して原因確認します。
3) 週1回10分の固定時間を作る
閉店後や仕込み前など、時間を固定すると続きます。
今週やること
- 売れ筋3ドリンクの標準使用量(ml)を決める
- 4項目(期首在庫・仕入・販売杯数・期末在庫)を表にする
- 1mlあたり原価と1杯原価を計算する
- 週末に在庫差異率を出す
- 差異率3%超の商品の原因を1つだけ直す
まとめ
ドリンク在庫管理は、
完璧なシステムより 続く記録 が先です。
まずは4項目と週1回チェック。 それだけで原価ズレはかなり減らせます。