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飲食店の原価計算に光熱費は入れる? 迷わない配賦ルール(2026)

『光熱費を原価に入れるべきか』で迷う小さな飲食店向け。難しい会計用語を使わず、1食あたりへ割り振る実務ルールを具体例つきで解説します。

公開 2026年2月17日
飲食店 原価計算 光熱費原価率価格設定小規模飲食店配賦2026
目次

電気代とガス代、上がっているのは分かる。 でも「メニュー原価にどう入れればいいか」で止まる。 この相談、2026年の小さな飲食店でかなり増えています。

先に結論

  • 光熱費は、まず「1食あたり何円か」に直して見るのが最優先です。
  • 難しい配賦ルールは不要です。最初は売上比率ルールだけで十分です。
  • 食材原価率だけではなく、光熱費を入れた“実質原価率”まで見ると、値上げ判断が早くなります。

むずかしい言葉を先に

  • 配賦(はいふ): みんなで使った費用を、商品ごとに分けること。
  • 実質原価率: 食材費に加えて、光熱費なども入れて見た原価率。

いまの数字(2026-02-17確認)

  • 中小企業庁の2025年9月調査では、価格転嫁率は 53.5%
  • 内訳では、エネルギーコストの転嫁率は 48.9% にとどまっています。
  • 経済産業省の公表では、日本のキャッシュレス決済比率は2024年で 42.8%(141.0兆円)

ポイントはシンプルです。 上がったコストを、価格へ十分に乗せ切れていない店が多いということです。

現場でよく出る困りごと

  • 「食材原価は合っているのに、なぜか利益が薄い」
  • 「値上げ理由を聞かれても、数字で説明できない」
  • 「光熱費を全部固定費に置いたままなので、メニュー判断が遅れる」

Yahoo知恵袋や個店向けブログでも、 「どこまで原価に入れるべきか」の質問が繰り返し出ています。

まずはこの2式だけ

1食あたり光熱費 = 月間光熱費 ÷ 月間販売食数
実質原価率 = (食材費 + 1食あたり光熱費) ÷ 売価 × 100

これなら、会計ソフトに詳しくなくても計算できます。

5分でできる試算例

前提:

  • 月間光熱費: 180,000円
  • 月間販売食数: 2,400食
  • 看板メニュー売価: 980円
  • 食材原価: 340円
1食あたり光熱費 = 180,000 ÷ 2,400 = 75円
実質原価率 = (340 + 75) ÷ 980 × 100 = 42.3%

食材原価率だけなら 34.7% ですが、 光熱費を入れると 42.3% まで上がります。 ここで値段・量・セット構成を見直す判断ができます。

小さな店向けの配賦ルール(最初は1つでOK)

ルールA: 売上比率で分ける(推奨)

  • 全メニューの売上比率で光熱費を割る
  • いちばん簡単で、継続しやすい

ルールB: 調理時間で分ける

  • 仕込み・火入れ時間が長いメニューに多め配賦
  • 焼き物・煮込み系に向く

ルールC: 機器使用で分ける

  • フライヤー、オーブンなど電力機器の使用で配賦
  • 精度は高いが、最初は手間が大きい

迷ったら、まずは ルールA だけで十分です。

今週やること

  • 月間光熱費を確認する(電気・ガス・水道)
  • 月間販売食数を出す
  • 売上上位5品だけ実質原価率を計算する
  • 実質原価率が高い2品だけ対策を決める

まとめ

光熱費を原価へ入れる目的は、会計を難しくすることではありません。 「どのメニューが本当に残るか」を早く判断するためです。 まずは1食あたり何円か。 ここから始めれば、値上げ判断の迷いはかなり減ります。

参考リンク(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

光熱費は原価計算に必ず入れるべきですか?

厳密には入れた方が判断精度は上がります。まずは売上上位メニューだけでも1食あたり光熱費を割り振るのがおすすめです。

配賦って何ですか?

配賦は、共通でかかった費用を商品ごとに割り振ることです。この記事では難しい計算を使わず、実務で回る方法だけを紹介します。

食材原価率だけ見てはいけませんか?

食材原価率だけだと、光熱費や手数料の上昇を見落としやすいです。『売れているのに残らない』を防ぐには補助指標が必要です。

小さな店でも週次で更新した方がいいですか?

はい。毎週10分でも更新する方が、月末にまとめて見直すより利益ズレを早く止められます。

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