ブログ

飲食店の原価計算、消費税は税込?税抜?(2026): 迷わない実務ルール

原価計算で毎回迷う『税込・税抜』を整理。軽減税率8%と標準税率10%を踏まえた、飲食店向けの実務ルールと計算式を解説。

公開 2026年2月14日
·
更新 2026年2月17日
飲食店 原価計算 消費税税込 税抜 原価計算軽減税率 8%消費税 10%飲食店 経理日本
目次

原価計算でいちばん事故が多いのは、税込と税抜が同じ表に混ざることです。ここだけ揃えると、値上げ判断がかなり早くなります。

まず結論

  • メニュー採算は税抜ベースで統一します。税抜管理(消費税を除いた金額で比較する方法)にすると、商品同士を公平に比べられます。
  • 店内10%とテイクアウト8%は、売価表を分けて管理します。税率差を後から調整する運用はミスが増えます。
  • 仕入伝票が税込しかない場合は、入力時に税抜へ変換してから原価表へ入れます。

背景データ(日付: 2026年2月17日確認)

  • 厚生労働省の公表では、2025年度の最低賃金の全国加重平均は1,121円です(公表日: 2025年8月28日)。
  • 中小企業庁フォローアップ調査では、価格転嫁率(コスト上昇分を販売価格へ反映できた割合)は53.5%でした(公表日: 2025年11月28日)。
  • 帝国データバンク調査では、2025年の食品値上げは20,609品目です(公表日: 2025年11月28日)。
  • 帝国データバンク調査では、2025年の飲食店倒産は900件でした(公表日: 2026年1月13日)。
  • 総務省統計局のCPIでは、2025年平均で食料は前年比+6.8%でした(公開ページ確認日: 2026年2月17日)。

計算例

税抜で揃えるだけの簡単な例です。

仕入A(8%): 税込10,800円 → 税抜10,000円
仕入B(10%): 税込11,000円 → 税抜10,000円

1皿あたり税抜原価 = 320円
店内売価(税込10%) = 980円 → 税抜891円
原価率 = 320 ÷ 891 = 35.9%

税込980円のまま計算すると32.7%に見えますが、税抜で見ると35.9%です。判断がズレるので、採算判断は税抜に固定します。

今日の実行項目

  • 原価表の入力列を「税抜金額」に一本化する
  • 8%対象食材と10%対象資材を列で分ける
  • 店内価格表とテイクアウト価格表を別シートにする
  • 売上上位5品だけ先に税抜原価率を再計算する

参考リンク

よくある質問

原価計算は税込と税抜のどちらでやるべきですか?

日次のメニュー採算は税抜ベースで統一するのが実務的です。税込・税抜が混在すると比較が崩れやすいためです。

飲食店の軽減税率は何が対象ですか?

酒類と外食を除く飲食料品が8%です。店内飲食は原則10%で扱います。

仕入れが税込表記しかない場合はどうしますか?

税込金額を税率で割り戻して税抜原価に変換してからレシピ原価へ入れるのが安全です。

テイクアウトと店内で原価計算を分ける必要はありますか?

税率だけでなく容器・オペ工数も違うため、採算管理は分けた方が精度が上がります。

今すぐ原価を計算してみましょう

材料単価を入力するだけで、レシピ原価・利益率・販売価格を自動計算します。