「今年の売上は去年より増えた。なのに消費税の納付月になると、口座にお金がない。」
この状況、飲食店では本当に多いです。売上が順調な店ほど、油断して陥りやすいかもしれません。
先に結論
- 消費税で苦しくなる店は「分ける管理」ができていないことが多い
- 売上管理と納付用資金を最初から分けるのが基本
- 週1回の仮積立だけでも、資金ショートの確率はかなり下がる
なぜ消費税で詰まるのか
税込売上を「使えるお金」と思ってしまう
レジには税込の金額が表示されます。300万円売れた月は、300万円使えると感じる。でもそのうち数十万円は後で国に払うお金です。
先に使ってしまうと、納付月に足りなくなります。
入金と支払いのタイミングがズレている
カード決済の入金は遅い。でも家賃や仕入れの支払いは先に来る。このタイミング差に消費税の納付が重なると、一気に資金が枯渇します。
粗利を税込で計算している
粗利を税込ベースで見ていると、実際より利益が多く見えます。それを基に投資や支出を決めると、手元資金が足りなくなるわけです。
週1の仮積立ルール
かんたんな目安計算(すべて標準税率10%で簡略化)
- 月の税込売上: 3,300,000円
- 月の税込仕入: 1,320,000円
売上側の税額 = 3,300,000 × 10/110 = 300,000円
仕入側の税額 = 1,320,000 × 10/110 = 120,000円
納付額の目安 = 300,000 − 120,000 = 180,000円
この180,000円を毎月積み立てていなければ、納付時にそのまま不足になります。
※実際の税額は税率区分・課税方式・控除要件で変わります。最終金額は必ず申告計算で確認してください。
1週間で始める運用
- 週次で税込売上と税込仕入を集計する
- 上の式で納付目安額を出す
- 同額を税金用の別口座に移す(仮積立)
- 月末に不足/過剰を確認する
- 粗利レポートは税抜表示に統一する
完璧な税額計算は目的ではありません。「後で足りない」を早く見つけることが狙いです。
今日やること
- 税金用の別口座を1つ作る(ネット銀行の別口座でOK)
- 先週分の売上・仕入で納付目安を試算する
- 同額を別口座へ移す
- 粗利の管理を税込→税抜に切り替える
- 来週から毎週同じ作業を続ける
まとめ
消費税で苦しくなる店ほど、「売上は見ているのに、分けていない」状態です。
売上管理と納付資金を分ける。粗利は税抜で見る。この2つだけでも、資金ショートはかなり防げます。
KitchenCostでは税抜ベースで原価と粗利を管理できるので、消費税の積立判断と原価管理を混同するリスクを減らせます。