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消費税が払えない──「売上はあるのに」を防ぐ週1積立ルール

売上はあるのに納付時期にお金が足りない。それは税込売上を「使えるお金」と思い込んでいるから。週1回の仮積立で資金ショートを防ぐ方法を解説します。

更新 2026年2月18日
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目次

「今年の売上は去年より増えた。なのに消費税の納付月になると、口座にお金がない。」

この状況、飲食店では本当に多いです。売上が順調な店ほど、油断して陥りやすいかもしれません。

先に結論

  • 消費税で苦しくなる店は「分ける管理」ができていないことが多い
  • 売上管理と納付用資金を最初から分けるのが基本
  • 週1回の仮積立だけでも、資金ショートの確率はかなり下がる

なぜ消費税で詰まるのか

税込売上を「使えるお金」と思ってしまう

レジには税込の金額が表示されます。300万円売れた月は、300万円使えると感じる。でもそのうち数十万円は後で国に払うお金です。

先に使ってしまうと、納付月に足りなくなります。

入金と支払いのタイミングがズレている

カード決済の入金は遅い。でも家賃や仕入れの支払いは先に来る。このタイミング差に消費税の納付が重なると、一気に資金が枯渇します。

粗利を税込で計算している

粗利を税込ベースで見ていると、実際より利益が多く見えます。それを基に投資や支出を決めると、手元資金が足りなくなるわけです。

週1の仮積立ルール

かんたんな目安計算(すべて標準税率10%で簡略化)

  • 月の税込売上: 3,300,000円
  • 月の税込仕入: 1,320,000円
売上側の税額 = 3,300,000 × 10/110 = 300,000円
仕入側の税額 = 1,320,000 × 10/110 = 120,000円
納付額の目安 = 300,000 − 120,000 = 180,000円

この180,000円を毎月積み立てていなければ、納付時にそのまま不足になります。

※実際の税額は税率区分・課税方式・控除要件で変わります。最終金額は必ず申告計算で確認してください。

1週間で始める運用

  1. 週次で税込売上と税込仕入を集計する
  2. 上の式で納付目安額を出す
  3. 同額を税金用の別口座に移す(仮積立)
  4. 月末に不足/過剰を確認する
  5. 粗利レポートは税抜表示に統一する

完璧な税額計算は目的ではありません。「後で足りない」を早く見つけることが狙いです。

今日やること

  • 税金用の別口座を1つ作る(ネット銀行の別口座でOK)
  • 先週分の売上・仕入で納付目安を試算する
  • 同額を別口座へ移す
  • 粗利の管理を税込→税抜に切り替える
  • 来週から毎週同じ作業を続ける

まとめ

消費税で苦しくなる店ほど、「売上は見ているのに、分けていない」状態です。

売上管理と納付資金を分ける。粗利は税抜で見る。この2つだけでも、資金ショートはかなり防げます。


KitchenCostでは税抜ベースで原価と粗利を管理できるので、消費税の積立判断と原価管理を混同するリスクを減らせます。

参考リンク(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

売上があるのに、なぜ消費税が払えなくなるのですか?

いちばん多い原因は、税込売上をそのまま「使えるお金」として支出してしまうこと。納付用の資金を先に分けていないと、申告時期に足りなくなります。

まず何をすればいいですか?

税金用の別口座を1つ作って、毎週の売上から納付見込み額を仮積立してください。完璧な税額計算は不要。「足りない」を早く見つけることが目的です。

積立額はいくらにすればいいですか?

正確な額は課税方式や控除で変わるので、最終的には申告計算で確認が必要です。実務では、週の売上税額−仕入税額を目安に積み立てると大きなズレは防げます。

原価計算と税金管理は分けるべきですか?

分けた方が安全です。粗利は税抜で管理、納付資金は別口座で積立。この2つを混ぜないことが資金ショート防止の基本です。

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