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飲食店はキャッシュレスをやめるべき?続けるべき?(2026): 手数料で赤字にしない判断式

手数料が重くてキャッシュレスをやめたい。そんな小さな飲食店向けに、感覚ではなく数字で判断する方法を解説。現金回帰のリスクと、価格に乗せる実務手順をやさしくまとめました。

公開 2026年2月17日
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目次

「手数料で利益が消えるから、キャッシュレスをやめたい」 この相談は、個人店で本当に増えています。

Yahoo!知恵袋でも、 「キャッシュレス決済をやめる店が増えたのか」という質問が2025年に出ていて、 308閲覧まで伸びています。

ただ、2025年3月31日に経済産業省が公表した数字では、 2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%です。 「お客さん側の利用」は、すでにかなり進んでいます。

先に結論

  • 手数料の痛みは事実。でも一律停止は集客ダメージが大きいことがあります
  • 判断は「手数料総額」と「来店減の粗利損失」の比較で決めます
  • 続ける場合は、薄利メニューから価格を微調整するのが実務的です

まずこの2つを比べる

A: 月間手数料総額
B: キャッシュレス停止で減る粗利額
B = (減少見込み客数) × (1人あたり粗利)
  • A > B なら、停止の検討余地あり
  • A < B なら、停止より運用改善が有利

ここでの「粗利」は、売上から食材費などを引いた、店に残るお金です。

30秒でわかる例

  • 月商: 500万円
  • キャッシュレス比率: 55%
  • 実効手数料率: 2.8%

ここでいう 実効手数料率 は、決済ブランドやプランの違いを全部ならした実質の手数料率です。

A = 500万円 × 55% × 2.8% = 77,000円

停止して、月60人減ると仮定。 1人あたり粗利が1,500円なら

B = 60 × 1,500円 = 90,000円

この例では、停止より継続の方が損失が小さい計算です。

現場で効く改善3つ

1) 決済比率を曜日・時間帯で分ける

平日ランチと週末夜で、比率はかなり違います。 平均だけで決めると外しやすいです。

2) 薄利メニューだけ価格調整

全品一律で上げるより、 原価率が高い商品だけ10円〜30円調整の方が反発を抑えやすいです。

3) 客単価を上げる導線を先に作る

トッピング、セット、ドリンク提案で、 手数料負担を吸収しやすくなります。

今週やるチェックリスト

  • 直近4週間の決済手段別売上を集計
  • 月間手数料総額(A)を計算
  • 停止時の粗利減少額(B)を3パターンで試算
  • 薄利メニュー上位3品を抽出
  • 価格調整 or セット導線の小テストを実施

まとめ

キャッシュレスは「賛成か反対か」の話ではなく、 店の数字で決める運用の話です。

やめる前に、AとBを一度だけ出してみてください。 その10分で、感覚の迷いがかなり減ります。

参考(確認日: 2026-02-17)

よくある質問

手数料が高いなら、キャッシュレスをやめた方がいいですか?

一律でやめるのは危険です。来店減少と手数料削減を比べて、どちらの損失が大きいかを先に計算するのが安全です。

何を計算すれば判断できますか?

月間で『手数料総額』と『キャッシュレス客が減った時の粗利減少額』を比べます。

価格に手数料を乗せるのはアリですか?

可能です。全品一律より、薄利メニューから少しずつ調整する方が受け入れられやすいです。

まず最初の一歩は?

直近4週間の決済比率と手数料額を出すことです。数字が出ると判断が速くなります。

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