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飲食店のキャンセル料設定ルール(2026): 何%にするかを実損で決める

キャンセル料を感覚で決めると、取りすぎるか、守れないかのどちらかになります。実損ベースの計算式と、前日・当日・無断の設定例をわかりやすく整理しました。

公開 2026年2月14日
·
更新 2026年2月17日
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目次

キャンセル料の悩みは、だいたいこの2択です。
「低すぎて守れない」か、「高すぎて揉める」か。

先に結論

  • 料率は相場ではなく「自店の実損」で決める
  • 前日・当日・無断で段階を分ける
  • 料率より先に、告知導線を整える

いま設定が必要な理由

消費者庁の2024-04-25公表調査では、予約/注文のキャンセル経験は 57.0%
サービスのキャンセル理由では、利用者都合が 33.5% でした。

同調査では、キャンセル時に「追加費用なし」が 66.3%
「追加費用あり」が 10.1% という結果も出ています。

この数字が示すのは、
「店の実損」と「お客様の想定」にズレがあるということです。

まずこの式を固定

想定実損 =
失われた粗利 + 仕込み廃棄原価 + 席拘束の人時コスト - 再販回収見込み

キャンセル料率の目安(%) =
想定実損 ÷ 予約売上 × 100

かんたん計算例

前提:

  • 4名予約、1名 8,000円(予約売上 32,000円
  • 失われた粗利: 17,600円
  • 仕込み廃棄原価: 4,000円
  • 人時コスト: 3,360円
  • 再販回収見込み: 8,000円
想定実損 = 17,600 + 4,000 + 3,360 - 8,000 = 16,960円
料率目安 = 16,960 ÷ 32,000 = 53%

このケースなら、
当日一律20%では守れず、無断100%だけでも取りこぼします。

段階設定のたたき台(例)

  • 3日前まで: 0%
  • 前日: 30%
  • 当日: 50%
  • 無断キャンセル: 100%

これはあくまで初期値です。
3〜4週間の実績で、回収率と再来店影響を見て調整します。

告知文の型(短文)

ご予約のキャンセルにつきましては、
前日30%、当日50%、無断100%を申し受けます。
人数変更は前日◯時までにご連絡をお願いいたします。

大事なのは、
予約ページ・確認メッセージ・当日案内で同じ文言を使うことです。

今日やること(15分)

  • 直近30日のキャンセル実損を3件だけ計算
  • 前日/当日/無断の3段階料率を仮設定
  • 予約導線に同一文言で掲示
  • 1か月後に回収率とクレーム件数を見直し

まとめ

キャンセル料設定は、強気か弱気かの話ではありません。
実損を回収できるかどうかの設計です。

先に計算式を置いてから料率を決める。
これだけで、現場の迷いはかなり減らせます。

参考(確認日: 2026-02-14)

よくある質問

キャンセル料は何%で設定すればいいですか?

まず1予約あたりの想定実損を計算し、その金額を予約売上で割って料率の上限目安を作る方法が実務的です。

前日・当日・無断で料率を分けるべきですか?

分ける方が運用しやすいです。仕込み進行度と再販可能性が違うため、同一料率だと不公平や取りこぼしが出ます。

キャンセル料を設定してもトラブルになりませんか?

事前告知の明確さが重要です。予約時表示、確認連絡、店内掲示の3点を揃えると運用が安定します。

法律判断はどうすればいいですか?

本記事は実務設計の考え方です。最終的な法的運用は顧問や専門家への確認を前提にしてください。

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