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「営業許可の更新、忘れてた」──期限切れで営業停止になる前に。飲食店の営業許可更新ガイド

飲食店の営業許可には有効期限がある。5〜8年で更新が必要で、忘れると無許可営業になり営業停止・罰則の対象に。更新手数料は約1〜2万円。期限の1ヶ月前までに保健所に申請する必要がある。必要書類、手続きの流れ、食品衛生責任者の更新研修まで、個人飲食店オーナーが知っておくべき更新手続きを解説。

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目次

あなたの営業許可証、有効期限はいつ?

開業のとき、保健所で営業許可を取ったのは覚えている。

でも、「いつ更新するか」を覚えているか?

営業許可には有効期限がある。 5年または8年。期限が切れたら──

無許可営業。 2年以下の懲役または200万円以下の罰金。

「知らなかった」は通用しない。


営業許可の基本

有効期限

区分有効期限の目安
一般的な飲食店5〜8年
2021年6月以降に取得施設基準に応じて5年または8年
2021年6月以前に取得許可証に記載された期限

今すぐ、営業許可証を確認しよう。 壁に貼ってあるはずだ。有効期限が書いてある。

更新が必要な理由

営業許可は「1回取れば一生有効」ではない。施設の衛生状態を定期的に確認するために、更新制になっている。

更新時には保健所の立入検査がある場合もある。厨房の衛生状態が基準を満たしていなければ、更新が認められない可能性もゼロではない。


更新手続きの流れ

タイムライン

時期やること
有効期限の2ヶ月前保健所から更新案内が届く(届かない自治体もある)
有効期限の1ヶ月前まで更新申請を提出
申請後保健所の審査(書類審査+場合により立入検査)
許可交付新しい営業許可証を受け取る

注意: 保健所から案内が届かない自治体もある。 自分で期限を管理すること。スマホのカレンダーに「営業許可更新」のリマインダーを入れておこう。

必要書類

書類備考
営業許可更新申請書保健所の窓口またはHPからダウンロード
現在の営業許可証原本
食品衛生責任者の資格証明調理師免許、または食品衛生責任者養成講習の修了証
更新手数料8,000〜18,000円(自治体による)
水質検査成績書井戸水を使用している場合のみ

書類は意外と少ない。更新は新規申請より簡単。

更新手数料の目安

自治体手数料
東京都8,900円
大阪府16,000円
愛知県12,000円
福岡県14,000円

自治体によって倍以上の差がある。所轄の保健所に確認しよう。


更新時の立入検査──何を見られるか?

保健所の検査員が店舗に来て、以下をチェックする(自治体による)。

チェック項目具体的な内容
厨房の清潔さ床、壁、天井の汚れ、カビ
手洗い設備手洗い器が正しく設置されているか
冷蔵庫の温度管理10℃以下を維持しているか
食材の保管状態床に直置きしていないか、日付管理
害虫・害獣対策ゴキブリ、ネズミの痕跡がないか
トイレの衛生手洗い石鹸、手指消毒の設置

日頃から衛生管理をきちんとやっていれば問題ない。更新の前日に慌てて大掃除するのではなく、日常的に清潔を保つことが大事。


食品衛生責任者の更新研修

資格自体は一生有効

食品衛生責任者の資格は、一度取得すれば更新不要。ただし──

実務講習会の受講が求められる

多くの自治体で、3〜5年に1回の実務講習会への参加が推奨(または義務)されている。

項目内容
頻度3〜5年に1回
受講料無料〜6,000円程度
所要時間2〜3時間
案内方法保健所からハガキで届く

講習会では最新の食品衛生法の改正点やHACCPの実務が説明される。知識のアップデートの機会として活用しよう。


営業許可が更新されないケース

以下の場合、更新が認められない可能性がある。

ケース対応策
施設基準を満たしていない設備の修繕・改修
食品衛生責任者が不在有資格者を配置(または自分で講習を受ける)
書類不備保健所に事前確認
手数料の未払い申請時に納付

施設基準は2021年の法改正で変更されている。古い基準で取得した許可を更新する際、新基準への適合が求められる場合がある。 不安なら保健所に事前相談しよう。


営業許可関連の年間チェックリスト

時期確認すること
毎年1月営業許可証の有効期限を確認
更新2ヶ月前保健所に連絡、必要書類を確認
更新1ヶ月前申請書を提出
講習会の案内が届いたら速やかに申し込む
随時厨房の衛生状態を維持

今すぐやること

  • 営業許可証を確認する(壁に貼ってあるはず)
  • 有効期限をスマホのカレンダーに登録する(1ヶ月前にリマインダー)
  • 食品衛生責任者の講習会を最後に受けたのがいつか確認する
  • 厨房の衛生状態を今日チェックする

営業許可の更新は、年に数回しかない手続き。だからこそ忘れやすい。 スマホに1つリマインダーを入れるだけで、無許可営業のリスクがゼロになる。


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よくある質問

飲食店の営業許可の有効期限は何年ですか?

2021年6月の食品衛生法改正以降、飲食店営業許可の有効期限は施設の構造や設備の状況に応じて各都道府県が定めますが、一般的に5〜8年です。東京都の場合は原則5年または8年(施設基準による)。改正前に取得した許可は、許可証に記載された有効期限がそのまま適用されます。許可証に有効期限が書いてあるので、今すぐ確認してください。

更新手続きを忘れたらどうなりますか?

有効期限が切れた状態で営業すると「無許可営業」となり、食品衛生法違反です。2年以下の懲役または200万円以下の罰金の対象になります。実際には、期限切れ後すぐに保健所から連絡が来るケースが多いですが、その間は営業停止を求められます。更新手続きには審査期間が必要なため、期限の1ヶ月前までには申請しましょう。「忘れていた」は通用しません。

更新にかかる費用はいくらですか?

更新手数料は自治体によって異なりますが、一般的に8,000円〜18,000円程度です。東京都の場合、飲食店営業の更新手数料は8,900円(2026年現在)。これ以外に、施設の改修が必要な場合はその費用がかかりますが、設備に変更がなければ手数料のみで済みます。更新のたびに保健所の立入検査がある場合もあるので、厨房の衛生状態は日頃から維持しておきましょう。

食品衛生責任者の資格にも更新はありますか?

食品衛生責任者の資格自体に有効期限はなく、一度取得すれば一生有効です。ただし、多くの自治体で食品衛生責任者に対する「実務講習会」の受講が求められています。頻度は自治体によりますが、概ね3〜5年に1回程度。受講しないと営業許可の更新時に指導を受ける場合があります。受講料は無料〜数千円程度。保健所からハガキで案内が届くので、届いたら早めに申し込みましょう。

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