お客さんは増えた。でも利益は減った。 「値上げしなきゃ」とは分かっている。でも告知が怖い。
「黙って上げたほうが角が立たないんじゃないか?」 ——この相談、いまかなり多いです。
でも結論から言うと、告知しない運用は、あとで大きく揉めやすい。
先に結論
- 値上げは「する/しない」よりどう伝えるかで結果が変わる
- 告知文は長文より「開始日・対象・理由」の3点で十分
- 改定前に上位メニューだけでも原価を再計算してから出すのが安全
なぜ迷う店が増えているのか
Googleで 飲食店 値上げ 告知 しない と検索する人が増えています。
それだけ、店側が「告知の出し方」で止まっている状態です。
背景にはコスト圧力があります。
- 2025年の食品値上げは20,609品目(帝国データバンク)
- 価格転嫁率は飲食業で32.3%。コスト増の7割近くを店が吸収
- 飲食店ドットコムの調査では「目標原価率より高い」と答えた店が62.1%
「上げるしかない、でも言い出せない」が現場の本音でしょう。
告知しないと起きやすい3つのこと
- 会計時の不信感 ── メニューを見ずに注文した常連が、金額で初めて気づく
- スタッフの疲弊 ── 「なんで高くなったの?」に毎回その場で答える負荷
- 口コミに残る ── 「説明なしで上がった」が半永久的にネット上に残る
どれも売上にじわじわ効いてきます。 1枚のPOPで防げることを、出さなかったばかりにダメージが長引く。
告知文はこの型でOK
[開始日]より、[対象商品]の価格を改定いたします。
原材料費・人件費などの上昇に対応し、品質維持のための改定です。
難しい言い回しは不要です。 これを3チャネルで同じ文面にするだけ。
チャネル別 そのまま使える例文
店内(A4掲示)
「2026年3月1日より、一部メニューの価格を改定いたします。品質維持のため、ご理解のほどお願いいたします。」
SNS
「【価格改定のお知らせ】3/1より一部商品の価格を見直します。理由は原材料費・人件費上昇への対応です。」
デリバリー商品説明
「2026/3/1から価格改定を実施します。対象商品は注文画面にてご確認ください。」
今日やること
- 売上上位10商品の原価を再計算する
- 改定対象を「据え置き/微調整/改定」の3つに分ける
- 告知文を3チャネルで同じ文面に統一する
- 改定後14日で客数・客単価・粗利を確認する日を決める
値上げは勇気がいります。でも「黙って上げる」ほうが、あとの対応コストは高くつきます。 3行の告知文を1枚貼る。それだけで現場のストレスはかなり減りますよ。
関連ガイド
改定対象を決めるとき、KitchenCostで上位メニューの原価率を出しておくと判断が早いです。
参考データ(確認日: 2026-02-17)
- Google Suggest(
飲食店 値上げ 告知): https://suggestqueries.google.com/complete/search?client=chrome&hl=ja&q=%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97%20%E5%80%A4%E4%B8%8A%E3%81%92%20%E5%91%8A%E7%9F%A5 - 中小企業庁 価格転嫁率53.5%(2025-11-28公表): https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/price_transfer/2025/251128price_transfer.html
- 帝国データバンク 食品値上げ20,609品目(2025-11-28公表): https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251128-neage25y11/
- 飲食店ドットコム(原価率・価格変更調査): https://www.inshokuten.com/foodist/article/7153/
- PR TIMES(外食事業者調査、経費増加67.2%): https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000025808.html