正直に言うと、値上げ告知を作るのは面倒です。 でも告知で手を抜くと、必要な改定でも「便乗値上げ」に見えてしまうことがあります。
いちばん怖いのは価格そのものより、伝え方で信頼を失うこと。 店頭だけ貼って、SNSもアプリも放置——というパターンが一番危ないです。
先に結論
- 告知は「理由・開始日・対象」の3点だけで十分
- 店頭・SNS・配達アプリで文面を統一する
- 長文より短文、感情より事実
いまの背景
- 価格転嫁率: 39.4%(帝国データバンク)/ 53.5%(経産省フォローアップ)
- 2025年の食品値上げ: 20,609品目
多くの店が「上げたいけど言いにくい」状態です。 だからこそ、告知の型を持っておく価値があります。
そのまま使える短文テンプレ
店頭掲示
いつもご利用ありがとうございます。
仕入れ価格上昇に伴い、
2026年◯月◯日より一部メニュー価格を改定いたします。
今後も品質維持に努めます。
SNS投稿
【価格改定のお知らせ】
2026年◯月◯日から一部メニューの価格を見直します。
理由は食材と運営コストの上昇です。
これからも安心して選べる店づくりを続けます。
配達アプリ説明欄
店頭価格と配達価格は、手数料・包材・運営コストの違いにより異なります。
3チャネルで統一するのがポイント
店頭だけ告知してSNSは放置、配達アプリは何も書いていない—— これだと、チャネルごとに説明が違う状態になります。
お客さんは複数の入口から来ます。 どこから見ても同じ説明が出てくる状態を作るのが、トラブル予防の基本です。
失敗しやすいパターン
- 店頭だけ告知してSNSは未更新 → フォロワーが知らずに来て不満
- 文面が媒体ごとにバラバラ → スタッフも混乱する
- 理由が曖昧で「便乗値上げ」に見える → 「原材料費上昇のため」の一文で防げる
今週やること
- 告知文を1本作る(理由・日付・対象の3点)
- 店頭・SNS・配達アプリに同じ文面を反映する
- スタッフにも同じ文面を共有する
- 開始日の2週間前に掲示する
値上げ告知はセンスではなく型です。 3点だけそろえて、3チャネルに同時に出す。これだけで無用な誤解はかなり減ります。
告知の前に原価率を確認しておくと、改定幅に根拠が出ます。KitchenCostでレシピ原価を出しておくと判断が早いです。