「料理は出る。でもドリンクが弱くて利益が残らない。」
このとき候補に上がるのが、ワンドリンク制です。
ただ、感覚で導入すると反発が出やすいので、先に数字で判断した方が安全です。
先に結論
- ワンドリンク制は「最後の一手」ではなく、数値で試す施策
- 先に3つの数字を出せば、導入可否が判断しやすい
- 告知不足がいちばんのトラブル要因
なぜ今、判断が必要か
- 2025年の飲食店倒産は
900件(過去最多) - 価格転嫁率は
53.5%で、コスト増を価格に乗せ切りにくい - 2026年2月の食品価格改定は
674品目、平均16%
食材コストが重い時期は、ドリンク側の粗利設計まで見ないと利益が薄くなりやすいです。
まず見る3つの数字
ドリンク注文率(%) = ドリンク注文客数 ÷ 来店客数 × 100
ドリンク粗利 = ドリンク売上 - ドリンク原価
1人あたり不足粗利 = 月の不足粗利額 ÷ 月来店客数
- 不足粗利: 目標に対して足りない利益
かんたん例
- 月の不足粗利: 90,000円
- 月来店客数: 2,250人
- 現在ドリンク注文率: 38%
1人あたり不足粗利 = 90,000 ÷ 2,250 = 40円
この店は、1人あたり40円分の改善が必要です。
ワンドリンク制で本当に届くかを、次で確認します。
- ドリンク平均粗利: 180円/杯
- 注文率を38% → 52%へ改善できる想定
- 増加注文数: 2,250 × (0.52 - 0.38) = 315杯
粗利増加見込み = 315 × 180 = 56,700円
このままだと不足90,000円には届きません。
つまり、ワンドリンク制だけでなく、値引き見直しやメニュー構成も同時に必要です。
導入前チェック(ここが重要)
- 対象範囲を決める
- 全時間帯か、ディナー帯だけか
- 大人のみ対象か
- 代替手段を用意する
- ノンアルコール
- ソフトドリンク
- 告知場所を統一する
- 店外メニュー
- 入店時案内
- 卓上メニュー
- テスト期間を固定する
- まず4週間で確認
そのまま使える案内文
当店は、お1人様1ドリンクのご注文をお願いしております。
対象: 〇〇時以降のご入店(大人のお客様)
ソフトドリンク・ノンアルコールもお選びいただけます。
むずかしい言葉を一言で
- 粗利: 売上から直接コストを引いた残り
- 注文率: 来店客のうち注文した人の割合
- 施策: 改善のために行う具体的な取り組み
今週やること
- ドリンク注文率を計算
- 1人あたり不足粗利を算出
- 対象条件(時間帯・年齢)を明文化
- 4週間テスト計画を作成
参考(確認日: 2026-02-17)
- 帝国データバンク: 2025年「飲食店」の倒産動向(2026-01-13)
- 中小企業庁: 価格転嫁フォローアップ調査(2025-11-28)
- 帝国データバンク: 「食品主要195社」価格改定動向調査(2026-01-30)
- Yahoo!知恵袋: ワンドリンク注文強制に関する相談(q10268893310)
- Yahoo!知恵袋: 外部告知なしワンドリンク制への不満(q10323156610)
- Yahoo!知恵袋: 居酒屋でワンドリンク制を使う理由(q11285885621)
- Yahoo!知恵袋: 子ども連れ時のワンドリンク制運用(q14291940264)
- Google Suggest: 飲食店 ワンドリンク制