全国加重平均1,121円。前年から66円の引き上げ。 2025年の飲食店倒産は1,002件で過去最多。
時給が上がるたびに「今月もギリギリだな」と感じる店は多いはずです。 でも、値上げだけが対処法ではありません。
先に結論
- 最低賃金が上がった局面では、月次合計より時間帯別で見る
- 人数を先に切るより、配置の偏りを直す
- 粗利が高い商品を先に売る設計とセットで考える
最新の数字
- 最低賃金(全国加重平均): 1,121円(厚生労働省)
- 飲食店倒産(2025年): 1,002件(帝国データバンク)
- 食品値上げ(2025年): 20,609品目
人件費だけでなく食材費も上がっている。 だから「人件費だけ削る」は長続きしません。 両方を見たうえで、シフトと商品設計をセットで直す必要があります。
まず使う式
時間帯別人件費率 = 時間帯の人件費 ÷ 時間帯の売上 × 100
ランチ・ディナー・アイドルタイム(お客さんが少ない時間帯)で分けるだけで、 「どの時間帯に人件費が偏っているか」が見えます。
たとえばランチ帯は人件費率20%なのに、14:00〜17:00が45%だったとしたら、 ここのシフトを30分短縮するだけで月の人件費が数万円変わることもあります。
5分で見る3つのポイント
- 人件費率が高い時間帯はどこか
- その時間帯で売れている商品の粗利はいくらか
- 仕込み作業の時間配分は適正か
この3つを確認すると、「人が多すぎる時間」と「粗利が低い時間」が重なるポイントが見えます。 そこから手を打つのが最短ルートです。
よくある失敗
- 月次合計だけ見て判断する → どの時間帯が問題か分からない
- 忙しい時間に人が足りず、暇な時間に人が余る → トータルの人件費率は同じでも利益が出ない
- 仕込み負担が重い商品がランチ上位を占めている → 回転は上がるが人時が余計にかかる
今週やること
- 30分単位で売上と人件費を出す
- 上位3商品の粗利を再計算する
- 閑散時間帯だけ1段階配置を調整する
- 1週間後に人件費率の変化を確認する
時給上昇に対して最初にやるべきは、値上げではなく「見える化」です。 時間帯別で見れば、どこを直せば粗利が戻るかがはっきりします。
メニューごとの粗利がすぐ出せると、シフト設計の判断も早くなります。KitchenCostでレシピを登録しておくと、この部分が自動で出ますよ。